「今ある人生、それがすべてですな」 『おちょやん』千代を待っていたみんなの“おかえり”

「今ある人生、それがすべてですな」 『おちょやん』千代を待っていたみんなの“おかえり”

 連続テレビ小説『おちょやん』(NHK総合)第114話、ついに千代(杉咲花)にとって一日限り、そして私たちが見ることのできる最後の“喜劇”に向けて刻一刻と時間が進んでいく。

 千代が鶴亀新喜劇の舞台を一番見せたい相手、それは春子(毎田暖乃)。稽古期間はわずか5日、しかも『お父さんはお人好し』の収録もある中で、夢を諦めている子供のために決意した千代の横顔を見てシズ(篠原涼子)は誇らしげだ。血は繋がっていなくともシズから母の“無償の愛”を受けた千代が、今度は自分が母として春子に愛を注ごうとしている。

 千代が2年ぶりに道頓堀の舞台に立つ――。その吉報を受けて、周囲の反応も様々。夫婦役として千代と名コンビを組んでいる当郎(塚地武雅)はかつてのパートナーである一平(成田凌)に、脚本家として千代が輝く場を提供している長澤(生瀬勝久)は鶴亀新喜劇に、それぞれ千代をとられたようで嫉妬を隠せない。

 れど、最後は子供役のキャスト全員で千代を「いってらっしゃい」と送り出す。一方、鶴亀新喜劇の稽古場では熊田(西川忠志)が目に涙を溜めて千代の帰りを待っていた。復帰公演『お家はんと直どん』のチラシには「お帰り竹井千代」の文字が。

 これまで行き先を次々と追われ、その度に孤独を抱え傷ついてきた千代。あてどのない旅を送った結果、彼女が手に入れたものは温かい「いってらっしゃい」と「おかえり」が待つ“家”だった。千代が帰る場所はあちらこちらにある。

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