ブレインからポンコツまで! 『ネメシス』探偵役の幅広さが示す櫻井翔の魅力

『ネメシス』で探偵役演じる櫻井翔の魅力

ポンコツ探偵役とは真逆! 毒舌執事・影山を演じる『謎解きはディナーのあとで』

 さて、そんな櫻井も探偵ドラマに出演するのは『ネメシス』が初めてではない。「失礼ながら、お嬢様の目は節穴でございますか?」の決め台詞で話題となったドラマ『謎解きはディナーのあとで』では、北川景子演じる宝生財閥の令嬢に仕える毒舌執事、影山を演じた。東川篤哉原作の同名小説をドラマ化したこの作品は、その人気ゆえに劇場版も公開されている。本作の見どころはやはり、親切丁寧な応対をする影山が、事件の話を耳にするや否や豹変し「アホですか」「レベルが低いですね」「ズブの素人同然」などと毒舌のオンパレードになるところ。執事&毒舌というこれまでにないギャップを、櫻井は見事に演じきって見せた。

 2013年に公開された劇場版『映画 謎解きはディナーのあとで』では、豪華客船で起きた殺人事件を宝生麗子と影山がともに解決する。とある理由から影山と宝生麗子が無人島に行き着いてしまうも、その背景を推理する麗子に対し、「失礼ながらお嬢様、お嬢様の脳みそは難破船でございますか?」と切り返す影山。毒舌のラインナップが豊富だ。

 ニュース番組『news zero』(日本テレビ系)の月曜パーソナリティを務めるなど、アイドルや俳優として以外に社会的なコメンタリーとしても広く名が知られる櫻井。周知のとおり慶應ボーイでもあり、理知的な面がフィーチャーされることも多い彼が毒舌執事・影山を演じるギャップは、さすがの人選と言わざるを得なかった。

アイドル、俳優、司会者としてはもちろん、バラエティーもお手の物な櫻井翔の愛され力

 アイドルや俳優、司会者としてはもちろん、バラエティでもその魅力と才能を発揮している櫻井。2021年1月からスタートした新番組『1億3000万人のSHOWチャンネル』(日本テレビ系)ではMCを務め、嵐のメンバー・相葉雅紀に主軸が移った『I LOVE みんなのどうぶつ園』(日本テレビ系)にもゲスト出演するなど、活動の幅は留まるところを知らない。2021年5月1日に放送された『I LOVE みんなのどうぶつ園』では、日頃忙しくしている櫻井翔のために、相葉雅紀が癒やしを提供。マンチカンをはじめとする可愛らしい動物たちに大いに癒やされていた。その一環で紹介されたキャバリアという犬種と櫻井翔が似ていると話題にもなり、その様子に多くのファンも癒やされる結果となったのではないだろうか。

 思い返せば櫻井は、同じく嵐のメンバーである二宮和也からも「迷彩好き」として度々いじられている。誕生日に大量の迷彩マスクを贈られて困っているエピソードも各ニュースで紹介されていた。他にはダブルパーカーなどの私服いじりなど、櫻井は身近な嵐メンバーからも“愛されるいじられキャラ”として定着している。そんな彼の愛され力は最早周知の事実ではあるが、それは今後も『ネメシス』での演技を含め様々な場面で表れるだろう。

■北村有
平成元年生まれフリーライター。
2018年独立後、キャリア関連記事やドラマ・映画記事、インタビュー記事を中心に執筆。Twitter

■放送情報
日曜ドラマ 『ネメシス』
日本テレビ系にて、毎週日曜22:30~23:25放送
出演:広瀬すず、櫻井翔、勝地涼、中村蒼、富田望生、三島あよな、山﨑紘菜、橋本環奈、
大島優子、上田竜也、石黒賢、真木よう子、仲村トオル、江口洋介
総監督:入江悠(1・2・3・6・8・9・10話担当)
監督:片桐健滋(4・5話担当)、岸塚祐季(7話担当)
脚本:片岡翔、入江悠
脚本協力: 講談社タイガ、今村昌弘(1・3話担当)、藤石波矢(2・6話担当)、周木律(4話担当)、降田天(5話担当)、青崎有吾(7話担当)
企画・プロデューサー: 北島直明
プロデューサー:里吉優也、次屋尚、田端綾子
制作会社:クレデウス
製作著作:日本テレビ
(c)日本テレビ
公式サイト:www.ntv.co.jp/nemesis
公式Twitter:@nemesis_ntv
公式Instagram:@nemesis_ntv

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