芦田愛菜、長編アニメ映画『岬のマヨイガ』主演に 岩手の自然を切り取った特報映像も

芦田愛菜、『岬のマヨイガ』主演に決定

 長編アニメーション映画『岬のマヨイガ』の公開日が8月27日に決定し、主人公・ユイの声優を芦田愛菜が務めることが決定した。

 本作は、「野間児童文芸賞」を2016年に受賞した小説『岬のマヨイガ』を原作に、『のんのんびより』『サクラダリセット』の川面真也が監督を務め、『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』『若おかみは小学生!』の吉田玲子が脚本を手がけるアニメーション映画。『ジョジョの奇妙な冒険』『はたらく細胞』のdavid productionが制作を担当する。

 居場所を失った17歳の少女が辿り着いたのは、どこか懐かしさと共に温かみを感じさせる、海の見える古民家“マヨイガ”だった。それは、“訪れた人をもてなす家”という、岩手県に伝わるふしぎな伝説。血のつながりがない新しい家族たちとの、ふしぎだけどあたたかい共同生活が始まる。

 主人公・ユイを演じるのは、5歳で出演したテレビドラマ『Mother』(日本テレビ系)で脚光を浴び、NHK大河ドラマ『麒麟がくる』で明智光秀の娘・たま役で出演した芦田。出演にあたり、芦田は「“マヨイガ”は、本当は私たちの周りにも存在するかもしれないのに、皆さんが気付いていないだけかもしれません。そういった、自分にしか気付くことのできない“小さな幸せ”って実は身近にあるんだよというメッセージを作品から感じました」と語っている。

 また、追加スタッフ情報も発表。キャラクターデザイン原案を務めるのは、京都市交通局「地下鉄に乗るっ」プロジェクトのキャラクターデザインを務め、イラストレーター、キャラクターデザイナーとして活躍中の賀茂川。そして音楽は、生楽器の演奏とプログラミングを織り交ぜた有機的な電子音楽の制作を得意とし、星野源やGUTHERなど数々の国内外のアーティストとコラボレーションしている音楽家であり、映画『リトル・フォレスト』や映画『神さまの轍 check point of the life』で劇伴を担当した宮内優里が務める。 

 さらに、本作の舞台である岩手県の県知事・達増拓也が、「小鎚川の河童」役で出演。岩手県を流れる様々な川を名前に持つ河童たちが作品に登場する中で、そのうちのひとりを演じることで今回が声優初挑戦となる。

映画『岬のマヨイガ』特報映像

 あわせて特報映像も公開。居場所を失った17歳のユイと8歳のひよりが、突然目の前に現れたおばあちゃん・キワさんに連れられ、人をもてなすふしぎな家“マヨイガ”を訪れるシーンから始まる。マヨイガでの3人のあたたかく優しい日常とともに、物語の舞台である岩手の緑豊かで美しい自然、マヨイガに集う河童や狛犬などの“ふしぎっと”と呼ばれる優しい妖怪たちが描かれる。

 岩手県大槌町では、「映画『岬のマヨイガ』を応援する会」を発足。本映画とのコラボグッズの開発やコラボビジュアルを制作する予定だ。また、岩手県遠野市でも本作とのコラボ商品の企画も検討している。

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コメント

芦田愛菜(主人公・ユイ役)

岩手県に伝わる、迷い込んだ人をもてなしてくれる伝説の家、”マヨイガ”。本当は私たちの周りにも存在するかもしれないのに、皆さんが気付いていないだけかもしれません。そういった、自分にしか気付くことのできない“小さな幸せ”って実は身近にあるんだよというメッセージを作品から感じました。
そして、ユイを演じることを通して、自分を受け止めてくれる人がいるということは、こんなにも心地が良くて優しい気持ちになれるんだなということを感じました。
映画『岬のマヨイガ』が、皆さまにささやかな幸せを運んでくれるといいなと思っています。

キャラクターデザイン原案:賀茂川

彼女たちはどんな洋服や靴が好きなんだろう。
とはいえ大変な時だったから、格好まで気が回らないかも?
あるいはファッションに全然興味なかったらどうしよう。いやさすがにそれは失礼か。
ファッションやデザインは心を豊かにすると思っています。
大変な時だからこそ、ちゃんと彼女たちの好きなものを用意してあげたかった。
ファッションはキャラクター原案の一部に過ぎませんが
ぜひ各キャラクターを足先まで御覧ください。

音楽:宮内優里

不思議や不安がいっぱいで、生きづらさも時折感じる今の世の中。
劇中のキャラクターたちが、不思議はやわらかく、不安はしっかりと受け止めて逞しく前に進んでいく姿に、音楽を作りながら背中を押してもらったような気がします。
あらすじに「ふしぎだけどあたたかい」という言葉がありますが、ふしぎなものというのは、とってもあたたかいものなのかもしれません。
ぜひ劇場で、ふしぎなあたたかさを感じてみてほしいです。

岩手県知事:達増拓也

私が演じた小鎚川の河童は、のんびりとしたキャラクターで、自然体で演じることができたと思います。
岩手県は、映画に登場するマヨイガや、私が演じた河童をはじめとした妖怪文化が根付いています。映画では、その不思議な世界が、岩手の豊かな海や山の景色とともに美しい映像で描かれていますので、たくさんの方にご覧いただき、岩手の魅力を感じてほしいと思います。

■公開情報
『岬のマヨイガ』
8月27日(金)公開
主演:芦田愛菜
原作:柏葉幸子『岬のマヨイガ』(講談社刊)
監督:川面真也
脚本:吉田玲子
キャラクターデザイン原案:賀茂川
音楽:宮内優里
制作:david production
配給:アニプレックス
助成:文化庁文化芸術振興費補助金(映画創造活動支援事業)、独立行政法人日本芸術文化振興会
(c)柏葉幸子・講談社/2021「岬のマヨイガ」製作委員会
公式サイト:misakinomayoiga.com

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