灰原哀の転機にも? 『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』はファンが求める要素満載
4月17日に封切りとなるや、初日から3日間の累計で興収22億円を突破した『名探偵コナン 緋色の弾丸』。まさに弾丸スタートを切った劇場版最新作の公開を記念して、4月23日21時より、日本テレビ系『金曜ロードショー』にて『天国へのカウントダウン』(2001年)が放送される。
昨年行われた同番組による人気投票企画で5万票以上も集め、「今あなたが一番見たい作品」の第3位に輝いた同作(過去3年以内に放送した作品は対象から除外)。24作目を数える劇場版シリーズの中でも第5弾という初期の作品ながら、「コナンの映画といえば!」とファンが期待する要素がぎっしり詰まった一本となっている。放送に先立ち、本作の見どころや、劇場版シリーズの魅力について振り返りたい。
※本稿には、ストーリーに関わるネタバレが含まれます。
連続殺人事件の謎、そして高層ビルからの脱出劇
『名探偵コナン』の劇場版には毎作さまざまな見どころがあるが、趣向を凝らした謎解きと規格外のスケールを誇るアクションがシリーズを通しての大きな魅力のひとつであることは間違いない。
劇場版5周年作品である『名探偵コナン 天国へのカウントダウン』は、連続殺人事件の謎に迫るなか、爆弾が仕掛けられた高層ビルに閉じ込められたコナンたちの脱出劇を描いた快作だ。「脱出不可能! 危険な罠の時間を止めろ。」という公開時のメインポスターのキャッチコピーからも、その緊迫感が伝わってくる。
物語の舞台は、劇場版第1弾『時計仕掛けの摩天楼』でも登場する西多摩市。また、第1弾の犯人と因縁のある人物も登場するなど、劇場版シリーズを追いかけるファンが思わずニヤリとさせられる設定だ。
そしてクライマックスの脱出劇では、大量の時限爆弾が仕掛けられたツインタワービルのA棟から、展示してあったマスタングを使って背の低いB棟の屋上にあるプールへ飛び移るという離れ技が描かれる。そんな神業を可能にしているのは、コナンはもちろん、灰原をはじめとする少年探偵団の活躍だ。何度見ても色褪せることのない手に汗握る迫力満点のシーンを、ぜひ目撃してほしい。