S2上陸の『バリー』、堂々たる大河ドラマ『ザ・クラウン』 GWに観たい海外ドラマ4選

S2上陸の『バリー』、堂々たる大河ドラマ『ザ・クラウン』 GWに観たい海外ドラマ4選

 今年のGWはカレンダー通りなら5連休という人も多いのでは。どうせステイホームするなら海外ドラマでも観るか……という人も多いだろうが、何シーズンも続く海外TVシリーズに手を出すのはちょっと敷居が高い。今回は現在1シーズンのみリリースされている最新作を中心にピックアップした。ここから“海外ドラマ沼”にハマるかはあなた次第だ。

『ギャング・オブ・ロンドン』(STARZPLAY)

 コロナ禍に入ってハリウッド映画が激減し、アクション映画に飢えているファンも少なくないだろう。2011年のカルトアクション映画『ザ・レイド』で知られるギャレス・エヴァンス監督がショーランナーを務めた『ギャング・オブ・ロンドン』は、『ジョン・ウィック』シリーズや『タイラー・レイク -命の奪還-』など近年話題となったスタント重視のアクション映画を遥かに凌駕するバイオレンスアクションだ。あまりの凄まじさに筆者は缶ビールの蓋を開けたきり、そのまま飲み忘れた程である。

 ロンドン暗黒街の大ボス暗殺から始まる本作は膨大な数の登場人物、誰が命を落とすかわからないスリリングなストーリー展開、TVシリーズの限界に挑戦したアクション&バイオレンスという共通点から“ギャング版『ゲーム・オブ・スローンズ』”とも呼ばれており、キャトリン・スタークことミシェル・フェアリーがまたしても息子たちに復讐を焚きつける母親として登場する。“ゲースロロス”のファンの期待に応えるどころか、シーズン1から『キャスタミアの雨』が9話連続するような凄まじい殺気に見ているこちらまでヘトヘトになってしまうほどだ。1日1話以上の視聴はほとんど身体に毒なので、5連休のあなたには1日2話までの処方を守って観るようオススメしたい(?)。

『バリー』(U-NEXT)

 4月からU-NEXTがHBO作品の独占配信を始めたことで、ようやくここ日本でも5月にシーズン2が配信されることになった『バリー』。本国に遅れること2年だが、個人的には『オザークへようこそ』よりも“ポスト『ブレイキング・バッド』”に近い重要作と見ているだけに、ぜひともこのタイミングで紹介したい。

 主人公バリーは元イラク帰還兵の殺し屋。そんな彼がひょんなことから演劇に目覚める。ドラマは熱すぎてちょっとめんどくさい(?)養成所仲間たちとの青春模様と、底抜けにバカで(残虐な)ギャングどもから舞い込む殺しの依頼を平行して見せていく。1話30分に青春ドラマとバイオレンスが同居しているのだ。

 やがてバリーもウォルター・ホワイト同様、善悪の彼岸に立たされていく。第7話、バリーは『マクベス』抜粋の舞台に立つことになる。追い詰められたマクベスのもとに妻が自死したとの知らせが届き、名台詞“トゥモロースピーチ”が吟じられるクライマックスだ。殺し屋としては一流でも役者としてはダイコンのバリーに与えられたセリフはたった一言「王妃様がお亡くなりになりました」。このたった一言に引き裂かれるバリーの心情を表現したビル・ヘイダーは必見だ。

 ちなみに20代の前半をシェイクスピアシアター付属研究所で過ごし、バリー同様『マクベス』に端役で立った筆者には本作で描かれる養成所の風景は何ともリアルで可笑しかったことを付け加えておきたい。

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