小川紗良監督作『海辺の金魚』主題歌は橋本絵莉子が担当 予告編&ポスタービジュアルも
小川紗良の初長編監督作『海辺の金魚』の予告編とポスタービジュアルが公開された。
本作は、児童養護施設で暮らす少女たちの世界と心の成長を描く人間ドラマ。花は、母親が起こした事件のせいで小さい頃から施設で育つ。施設で過ごすことのできる最後の夏、母を取るか施設の子供たちを取るか、花は選択を迫られる。花の視線の先には、1匹の金魚。母との記憶を巡りながら、彼女は金魚を手に海へと向かう。
花を演じるのは、『よこがお』『スペシャルアクターズ』『脳天パラダイス』の小川未祐。花と同じ施設に入所してきた8歳の少女、晴海をロケ地・阿久根のオーディションで選ばれた花田琉愛が演じている。また、児童施設長のタカ兄役を芹澤興人が、花の同級生で数少ない友人を・貫太役を福崎那由他が務め、花が迎えに来る日を待ち望んでいる母役を山田キヌヲが演じる。また、撮影監督を、『誰も知らない』『永い言い訳』『焼肉ドラゴン』などの山崎裕が務めた。
公開されたポスタービジュアルでは、ストーリーのメインとなる2人の少女、花と晴海の溢れる笑顔が大きく切り取られている。
予告編では、身寄りのない子供たちが暮らす家で育つ花のところに新たに入所してきた晴海との出会い、そして2人の気持ちが次第に通じてあってゆく繊細な心模様が、ロケ地・鹿児島県阿久根市の雄大な自然を背景に映し出されてる。そして、後半から流れる橋本絵莉子の主題歌「あ、そ、か」が、温かく包み込むような印象を与える仕上がりとなっている。
主題歌については、小川監督が小学生のころからファンだった橋本のオフィサシャルサイトへ直接メールでオファーしたことがきっかけで実現。橋本は主題歌を書き下ろした経緯について「ソロになってサイトを開設したばかりの時に、小川監督から直接の依頼だったのでびっくりしましたが、ラッシュ映像をみて一瞬で引きこまれました。普段、自分が目にしない知らない世界をテーマに扱っていて、そこに自分の息子と同じくらいの子供たちが沢山いる―。どうしようもない強い衝撃を受けました。そして、私でできるかな? 私でできることはあるかな? という二つの気持ちから主題歌を引き受けました。どうしたらこの作品の世界観の一員になれるか、自然に寄り添うことができるかなと意識しながら制作しました。ソロになって初めてのバンド編成での制作となった曲ですが、小川監督に気に入って頂けて良かったです」とコメントした。
そして、文筆家としても活動する小川が書き下ろした小説『海辺の金魚』が、ポプラ社より6月10日に発売することも決定。映画と同じ施設を舞台に、そこで生きる子供たちの姿を綴ったオムニバス形式の短編集で、映画『海辺の金魚』のエピソードも一遍に収められている。
■公開情報
『海辺の金魚』
6月25日(金)より、新宿シネマカリテほか公開
出演:小川未祐、花田琉愛、芹澤興人、福崎那由他、山田キヌヲ
監督・脚本・編集:小川紗良
撮影:山崎裕
音楽:渡邊崇
主題歌:橋本絵莉子「あ、そ、か」(Sony Music Artists Inc.)
スチール:川島小鳥
企画・プロデュース:小出大樹
共同プロデューサー:岡田真、佐藤現
特別協力:鹿児島県阿久根市・阿久根市フィルムコミッション
製作・配給:東映ビデオ
(c)2021東映ビデオ
公式サイト:umibe-kingyo.com
公式Twitter:@UmibeKingyo
小説「海辺の金魚」
著者:小川紗良
発売日:6月10日(木)
定価:本体1500円(税別)
発行:ポプラ社
詳細:https://www.poplar.co.jp/book/search/result/archive/8008345.html