成長を遂げた高橋優斗×井上瑞稀×作間龍斗 『DIVE!!』はメンバー独自のカラーに注目

『DIVE!!』HiHi Jetsの成長

 HiHi Jetsの高橋優斗、井上瑞稀、作間龍斗が主演を務めるドラマ『DIVE!!』(テレビ東京系)が、4月14日に放送開始された。同作は、直木賞作家である森絵都の水泳の飛び込みを題材とした小説が原作。所属するダイビングクラブ「MDC」の存続をかけて、オリンピック出場を目指す若者3人の成長や葛藤、熱量などが味わえる青春ストーリーだ。しかも、同作はこれまでラジオドラマ化、映画化、漫画家、アニメ化、舞台化がされている人気作品。自ずとドラマへの注目度も高まっている。

 第1話を観ると、オリジナル要素も色濃く出ていたように感じる。実際、ネット配信の記者役で出演したかもめんたる・槙尾ユウスケも「全体的にアドリブ要素が多め!? 僕がセリフを間違えてう大さんにイジられてるところがそのまま使われててビックリした」とツイートしている。確かに、HiHi Jets3人のシーンもクスッと笑えるポイントが盛り込まれていた。

 主人公となっているのは、飛び込みの選手である男子3人。まずは、井上が演じる坂井知季だ。1話の冒頭、井上の飛び込みのシーンから始まるのだが、驚いた方も多いだろう。というのも、井上は泳げない上に高所恐怖症だからである。アニメの中で「飛び込みやってるって言うと、みんな必ず聞いてくるんだよな。怖くない?って。実際3階くらいから飛び降りるわけだからね。でも、本当に怖いのは痛みなんだ。失敗したときの吐き気がするほどの痛み。でもこの感覚って実際に飛び込んだことがないとわからない」というセリフがある。この心情はもちろんドラマにも通じているはずだが、井上は飛び込む前の不安さや必死さを表情でうまく表現していた。それは「泳げない」「高所恐怖症」から来る気持ちまでも、演技に活かしているのではないかと思うほど。昨今、大河ドラマや月9ドラマなどで積んできた経験あってこそ、の演技だろう。

 2人目の主人公は、作間が演じる富士谷要一。飛び込み選手だった両親を持つ、いわゆるサラブレッドである。その強さはお墨付きで、「MDC」イチの実力派で天才。その才能に満足することなく、オリンピックの金メダルを目指してストイックに練習に励む人物だ。そのストイックさがしっかり描かれており、どこか飄々とした雰囲気の作間にピッタリだ。だが、一方で普段の作間の雰囲気も存分に活かされていた。アニメではもう少しとっつきにくい印象であったが、同作では朝食のシーンで虫メガネでモノボケをさせられるなど、笑ってしまう場面も。夜の公園で知季と語らうシーンも、作間のセリフの言い回しがどことなく優しく、新たな要一像が見えてきそうだ。さらに、元々演技も上手いタイプだったが、より役を分かりやすく表現できるような成長も感じられる。

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「コラム」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる