『奪い愛』シリーズから予測する『殴り愛、炎』の“底知れなさ” 山崎育三郎の狂気に期待

『殴り愛、炎』の“底知れなさ”

 ラジオ番組『山崎育三郎のI AM 1936』(ニッポン放送)にゲスト出演した際に、市原が見どころとして挙げていたが、「自分で自分をボコボコに殴るシーン」という、もしかすると“本邦初”になるかもしれない衝撃映像も流れるようだ。やはり鈴木おさむの手にかかれば、タイトルの「殴り愛」から連想するお決まりシーン通りには到底収まりそうにない。

 『M 愛すべき人がいて』で話題をかっさらったのはマサ(三浦翔平)の気を引こうとあれこれ画策する秘書の礼香(田中みな実)だったが、本作では光男の幼なじみ・家子を演じる酒井若菜が恋路の邪魔をしまくり、単純な“三角関係”に終わらせず、恋の炎を燃えたぎらせる役割を担うようだ。また、光男の異母兄弟・倫太(永井大)もブラックジャックかのようなインパクト大のビジュアルとキナ臭さを提げて、秀実に好意を寄せているらしく、これまた派手に引っ掻き回してくれそうだ。

 ラジオで市原は「恥部を晒しているかのよう」だと話していたが、自制心から解き放たれ全員が自分の欲望のままに突っ走るという“キャラ渋滞”の本作だからこそ見られるキャストの振り切れた新たな顔と、誰もが予想できない“底なしクレイジー恋愛ドラマ”の展開が今から本当に楽しみだ。

■佳香(かこ)
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好きで劇場鑑賞映画本数は年間約100本。Twitter

■放送情報
『殴り愛、炎』
テレビ朝日系にて放送(※一部地域を除く)
【前編】 4月2日(金)23:15~24:15
【後編】 4月9日(金)23:15~24:15
出演:山崎育三郎、瀧本美織、酒井若菜、永井大、市原隼人
脚本:鈴木おさむ
ゼネラルプロデューサー:横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:川島誠史(テレビ朝日)、菊池誠(アズバーズ)
演出:樹下直美
制作協力:アズバーズ
制作著作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日

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