ジュリエット・ビノシュと生徒たちの革命がはじまる 『5月の花嫁学校』予告編公開
5月28日より公開される映画『5月の花嫁学校』の予告編が公開された。
アカデミー賞助演女優賞や、世界3大映画祭で女優賞を制覇したジュリエット・ビノシュが主演を務めた本作は、セザール賞で7部門を制した『セラフィーヌの庭』(2008年)や、カトリーヌ・ドヌーヴを起用した『ルージュの手紙』(2017年)で知られるマルタン・プロヴォが監督を務めたコメディ映画。
『セラフィーヌの庭』でセザール賞主演女優賞を受賞したヨランド・モロー、セザール賞主演女優賞&助演女優賞に6度もノミネートされているノエミ・ルヴォウスキーらが共演に名を連ねる。本国フランスでは初登場1位を記録し、今年度のセザール賞では、助演女優賞(ヨランド・モロー、ノエミ・ルヴォウスキー)、助演男優賞(エドゥアール・ベール)、衣装、美術と合わせて5部門にノミネートされている。
舞台は1967年。美しい街並みと葡萄畑で有名なフランスのアルザス地方にあるヴァン・デル・ベック家政学校では、“完璧な主婦”を育成させるため今年も18人の少女たちが入学した。ある日、校長のポーレット(ジュリエット・ビノシュ)は、経営者である夫の突然の死をきっかけに学校が破産寸前であることを知り、なんとか窮地から抜け出そうと奔走する。そんな中、パリで“5月革命”が勃発。フランス全土に抗議運動が広がってゆくのを目の当たりにしたポーレットや生徒たちは、これまでの自分たちの考えに疑問を抱き始め、ある行動に出ることを決意。新生ヴァン・デル・ベック家政学校の運命やいかに。
公開された予告編では、舞台となる1967年アルザス地方の花嫁学校で、“良き妻”になるため、お掃除、お料理、お裁縫にティータイムのマナーまで、1日中忙しく学ぶ少女たちの姿と、厳格な先生たちによる厳しい指導の様子が次々と映し出される。ある日、経営者である夫の突然の死をきっかけに、学校が破産寸前であることを知り、先生たちは一致団結。学校存続の危機という大問題をかかえる中、“女性の自立”や“自由”を求める生徒たちと、心配するあまり「自由の対価は高いわよ、必ず痛い目に遭う」と、厳しい指導を続ける先生たちとの対立が広がっていく。
しかし、パリで勃発した“5月革命“の影響は、少女たちだけでなく、先生たちの心にも徐々に影響を与え「良妻の時代は終わった」「これは革命だ」と自由に生きる権利を一緒になり求め旅立つ。ラストはミュージカル調のダンスと歌で自由を謳歌する晴れやかな姿も切り取られている。
■公開情報
『5月の花嫁学校』
5月28日(金)より、ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館ほか全国公開
監督・脚本:マルタン・プロヴォ
出演:ジュリエット・ビノシュ、ヨランド・モロー、ノエミ・ルヴォウスキー
提供:ニューセレクト
配給:アルバトロス・フィルム
2020年/フランス/フランス語/109分/シネスコ/5.1ch/原題: La bonne epouse/英題:How to Be a Good Wife/日本語字幕:井村千瑞
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公式サイト:5gatsu-hanayome.com