『ウチカレ』最終回が示した希望に満ちた明日 北川悦吏子が紡ぎ出した光り輝く言葉たち
最後まで2人は「好き」という思いも告げずに“恋人”にはならなかった。けれど、今は一緒にいるだけで幸せで、これからもこの日々が続いていくはず。2人が並んで歩いていく後ろ姿にはそんな未来への希望が詰まっていた。空から別れを告げられても彼女の背中を押した渉は、幼なじみの「くるみちゃん」と再会の兆しが。誰も不幸にはしない、そんな脚本家・北川悦吏子の思いが伝わってくる。
今、皆様より一足先に、ウチの娘は彼氏が出来ない!!最終回、見ました。これは、今の私が書けるmaxのシナリオだったと思います。このキャリアでこの、生きてきた日々で書ける私なりのmaxです。この場を与えて下さった皆さまに感謝します。ありがとうございます。私は幸せです。#ウチカレ
— 北川悦吏子 (@halu1224) March 15, 2021
最終回を観た北川は自身のTwitterに「これは、今の私が書けるmaxのシナリオだったと思います。このキャリアでこの、生きてきた日々で書ける私なりのmaxです。」と『ウチカレ』について綴っている。
第7話以降は豊川悦司、矢田亜希子という『愛していると言ってくれ』(TBS系)を彷彿とさせるキャストとなったが、同時にストーリー全体として朝ドラ『半分、青い。』(NHK総合)を感じせる要素も多分にあった。それは大きく「碧(青い。)」「(青)空」「漫画」の3つ。特に最終回はどちらも青空の下でラストを迎えている。『ウチカレ』は北川作品として、これまでのキャリアを踏襲しながら挑んだマックスの作品だったと言えるだろう。
■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter
■配信情報
『ウチの娘は、彼氏が出来ない!!』
Huluにて配信中
出演:菅野美穂、浜辺美波、岡田健史、沢村一樹、川上洋平、有田哲平、中村雅俊、福原遥、大地伸永、長見玲亜、吉谷彩子、中川大輔、東啓介ほか
脚本:北川悦吏子
チーフプロデューサー:加藤正俊
プロデューサー:小田玲奈、森雅弘、仲野尚之(AX-ON)
演出:南雲聖一、内田秀実
主題歌:家入レオ「空と青」(ビクターエンタテインメント)
(c)日本テレビ
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