『呪術廻戦』第22話では伏黒恵の過去が明らかに 野球回から一転、ホラー調な新章の幕開け

『呪術廻戦』伏黒恵の過去が明らかに

 そんな彼らの前に立ちはだかったのは、橋の呪霊だけではない。第20話のラストで真人が高専から盗んだ特級呪物、呪胎九相図。3体のうちの1体、血塗が登場した。九相図とは早い話、百年に渡って封印されてきた、呪われた9体の胎児である。真人と夏油が一般人男性を捕らえ、これを食わせていたことからもわかる通り、伏黒たちの前に現れたのは呪いが受肉した状態のものだ。単なる呪霊とは違いは、肉体を持っている、つまり人に見えること。

 今回登場した血塗を含め、「起首雷同編」ではもう2体の九相図が登場する。その声優も豪華だ。血塗を演じるのは、『名探偵コナン』の工藤新一役や『犬夜叉』の犬夜叉役、『ONE PIECE』のウソップ役で知られる山口勝平。血塗の兄にあたる壊相を演じるのは『幽☆遊☆白書』の飛影役、『BLEACH』の斑目一角役や『名探偵コナン』の京極真役で知られる、檜山修之。そして、九相図の長男(みんなのお兄ちゃん)である脹相を演じるのは、子役時代には『E.T.』のエリオットに『グーニーズ』のマイキーの吹き替えをし、その後『BLEACH』のウルキオラ・シファー役や『ルパン三世』の石川五ェ門役の声優として知られる浪川大輔だ。詰まる所、3人とも豪華すぎて代表キャラが選べない。その点からも、この3体の戦闘能力の高さが窺える。

 今期最後の章となる「起首雷同編」。1年トリオが、これまで各自積んできた鍛錬の結果が表れる成長回として見守りたい。

■アナイス(ANAIS)
映画ライター。幼少期はQueenを聞きながら化石掘りをして過ごした、恐竜とポップカルチャーをこよなく愛するナードなミックス。レビューやコラム、インタビュー記事を執筆する。竜ノ口渓谷は化石の採掘地としても知られています。行きたいけど、橋の下にあるのでやばそうです。InstagramTwitter

■放送・配信情報
『呪術廻戦』
MBS/TBS系にて、毎週金曜深夜1:25~放送中
Amazon Prime Video、dTV、Netflix、Paravi、U-NEXTほかにて配信中
原作:『呪術廻戦』芥見下々(集英社『週刊少年ジャンプ』連載)
監督:朴性厚
シリーズ構成・脚本:瀬古浩司
キャラクターデザイン:平松禎史
副監督:梅本唯
美術監督:金廷連
色彩設計:鎌田千賀子
CGIプロデューサー:淡輪雄介
3DCGディレクター:兼田美希、木村謙太郎
撮影監督:伊藤哲平
編集:柳圭介
音楽:堤博明、照井順政、桶狭間ありさ
音響監督:藤田亜紀子
音響制作:dugout
制作:MAPPA
(c)芥見下々/集英社・呪術廻戦製作委員会
公式サイト:https://jujutsukaisen.jp/#index

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