『きみセカ』キム・ジェヒョン演じるミンジュンの最期 響と等々力の関係はどう展開する?

『きみセカ』響の相棒・ミンジュンの最期

 「これからはワクチンを奪い合う時代が来る」。現実ではなくドラマの話だ。『君と世界が終わる日に』(日本テレビ系)第7話では、ウイルスの脅威から人類を救うはずのワクチンが新たな争いの火種を生み出した(以下、ネタバレを含む)。

 引っ越し屋のアルバイトだったミンジュン(キム・ジェヒョン)は、響(竹内涼真)の右腕としてグループを支えてきた。テコンドーの使い手で気遣いのできるミンジュンは心強い相棒であり、殺伐とした本作にあって視聴者に癒しを与えてくれる安心要素だった。そのミンジュンが逝ってしまった。

 横須賀駐屯地の地下で琴子(臼田あさ美)と対面した響。ゴーレム化した母親に以前の面影はなく、混乱した響は鎖を切断して琴子を解き放つ。一方、目の前で愛奈(新津ちせ)が殺される様子を目にした勝利(田中奏生)は、ミンジュンと佳奈恵(飯豊まりえ)に襲いかかる。そこに来美(中条あやみ)が現れ、勝利を守るためにミンジュンを刺す。

 ナイフを持って向き合う来美と佳奈恵。佳奈恵はミンジュンを連れてその場を逃がれるが、今度は琴子が2人を襲う。ミンジュンは琴子に噛まれながらもとどめを刺した。ウイルスに感染したミンジュンを助けたい姉のジアン(玄理)は響にワクチンの提供を申し出て、響はその要求を受け入れる。だが、冷凍保存装置の中にワクチンはなかった。

 首藤(滝藤賢一)に従順に見えたジアンが、ミンジュンのために危険を冒すのはやや意外だった。ゴーレムになった琴子を逃がす響の行動も、理屈では説明がつかない。極限状態で他の全てを上回ってしまうのが肉親の情なのかもしれない。弟を救おうとして生き残ってしまったジアンの悔恨には胸を衝かれた。

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