ディーン・フジオカ、『青天を衝け』五代友厚役への期待 同役演じた『あさが来た』との違いは?
吉沢亮が主演を務めるNHK大河ドラマ『青天を衝け』に、ディーン・フジオカが五代才助(友厚)役で出演する。連続テレビ小説『あさが来た』で同役を演じたことも大きな話題を呼んだディーン。初めての大河ドラマで『あさが来た』とは違う表情を見せてくれることにも期待したい。
ライターの木俣冬氏は、『あさが来た』放送当時の2015年のディーンをこう振り返る。
「『あさが来た』放送当時は、五代友厚という人物もディーンさん自身も、まだそれほど知名度がなかったように記憶しています。ディーンさんのフレッシュさが、渋沢栄一と並び日本の経済界に貢献をした五代友厚という人物を魅力的に見せたと思います。役柄としても主人公・あさという女性実業家のピンチを助ける存在で、『こんな人がいたら』と思った視聴者の方も多かったのではないでしょうか。あさの夫・新次郎(玉木宏)は家庭で優しく見守ってくれるという男性像の一方、仕事の面においてビジネスパートナーの役割を果たしたのが『あさが来た』での五代友厚でした」
そんなディーンは『青天を衝け』ではどんな新しい表情を見せてくれるのだろうか。木俣氏は、次のように考える。
「『あさが来た』は朝ドラという作品の性質上、ホームドラマ的側面が強く、五代友厚の業績の面についてはそこまで掘り下げられてはいません。ですから、『青天を衝け』では主人公の渋沢栄一から見る、五代友厚の数々の偉業が見られるのではないかと期待しています。信念をもって新しい道を切り開いていく実業家精神を持つ、五代友厚の重厚な人物像が描かれるのではないでしょうか」