『監察医 朝顔』が描き続ける生きることの尊さ 法医学と通ずるエンバーミングの意義

『監察医 朝顔』が描き続ける生の尊さ

 平は認知症の症状から家中が覚え書きの付箋だらけ、夕飯は具なしの素ラーメンと徐々に生きる気力も失いかけていた。そんな時に朝顔から電話をもらい、病院へ行く意志を見せるものの、翌日にはその病院へ行こうとしていたことさえも忘れてしまっているという、もはや平一人だけの問題では済まされないところまで来ていた。

 第14話では「朝顔 孤独編」が完結。予告では朝顔の「みんな、おかえり」というセリフとともに、散り散りになっていた家族がまた一つ屋根の下に帰ってくる。神奈川県警への復帰を模索する桑原が決断した答えに、里子(石田ひかり)を捜すため仙ノ浦に移り住んだ平の思い。それぞれの人生が新たな物語へと向かう。

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■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
『監察医 朝顔』
フジテレビ系にて、毎週月曜21:00~放送
(2020年秋・2021年冬2クール連続)
出演:上野樹里、時任三郎、風間俊介、志田未来、中尾明慶、森本慎太郎(SixTONES)、藤原季節、斉藤陽一郎、坂ノ上茜、田川隼嗣、宮本茉由、辰巳雄大(ふぉ~ゆ~)、加藤柚凪、戸次重幸、平岩紙、三宅弘城、杉本哲太、板尾創路、山口智子、柄本明ほか
原作:『監察医 朝顔』(実業之日本社)
脚本:根本ノンジ
プロデュース:金城綾香
演出:平野眞、阿部雅和
制作:フジテレビ
(c)フジテレビ
公式サイト:https://www.fujitv.co.jp/asagao2/

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