最終話で明らかになったテーマとは? 『先生を消す方程式。』は前例のないドラマに

『先生を消す方程式。』は前例のないドラマに

 義経vs朝日、義経vs4C、朝日vs4C。スピンオフ『頼田朝日の方程式。』(ABEMAプレミアム)も含めて、至るところに対決構図がある『先生を消す方程式。』。先生対生徒の図式は学園ドラマの典型だが、2000年代以降、教師・生徒間の闘いは壮絶さを増し、サバイバルの様相を呈した。週刊少年ジャンプ原作でアニメ化、実写映画化された『暗殺教室』や、『3年A組 ―今から皆さんは、人質です―』(日本テレビ系)は、ヒール的な要素を持つ教師と生徒の対決が見どころになった。

 「悪」の側にいるのが生徒で、教師が方程式を駆使して戦う点が本作の新しさであり、ゾンビ展開も含めて『先生を消す方程式。』は前例のないサバイバル学園ドラマとして記憶されることだろう。それらを可能にしたのがキャストの熱演だったことは間違いない。田中はインタビューで、鈴木の要求に対して「キャストのみんながどうやって打ち勝つかというのがドラマのポイント」(参考:田中圭が語る、『先生を消す方程式。』脚本家・鈴木おさむへの信頼 「僕にとって本当に貴重な人」)と語っていたが、見事にその期待に応えてみせた。

■石河コウヘイ
エンタメライター、「じっちゃんの名にかけて」。東京辺境で音楽やドラマについての文章を書いています。ブログTwitter

■放送情報
『先生を消す方程式。』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:00~23:30放送
出演:田中圭、山田裕貴、高橋文哉、久保田紗友、森田想、高橋侃、秋谷郁甫、奥山かずさ、榊原有那、川瀬莉子、田中亨、松本まりか
脚本:鈴木おさむ
音楽:HAL
監督:小松隆志ほか
ゼネラルプロデューサー:横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:秋山貴人(テレビ朝日)、遠田孝一(MMJ)、小路美智子(MMJ)
制作:テレビ朝日/MMJ
(c)テレビ朝日
公式Twitter: https://twitter.com/senkesu5
公式Instagram: https://www.instagram.com/senkesu5/
YouTubeテレビ朝日公式チャンネル:https://www.youtube.com/user/tvasahi

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