市村正親×大貫勇輔が化学反応を起こす？　『ルパンの娘』膨らむミュージカル演出への期待

　今回はそのミュージカルシーンをさらに厚くするべく、日本ミュージカル界のトップスター市村が登場。これについて市村は「結婚式場のチャペルの中で歌ったり踊ったり、セリフもあるシーンを撮影しました。その時は、テレビドラマの撮影というより、シェイクスピアの舞台を演じているような雰囲気を感じました。豪の衣装もドラマっぽくないので、本当に舞台に立っているような感覚です」と語っており、ミュージカル同様の手応えを感じている様子。

　さらに共演の大貫については「大貫くんはよく食事に一緒に行ったりもしているので、本当の息子のような感覚です。彼も僕を慕ってくれていると思うので、芝居もしっかりと作れています」と語るように普段は舞台での共演が多い2人だが、その姿をテレビで観ることができるのは貴重なことであり、2人のミュージカルシーンは必見だろう。

　そして『ルパンの娘』はスペシャルエピソードだけでは終わらない。既に映画化も決定しているのだ。第8話では、ラストシーンで新キャラクター「三雲玲」の名前が急浮上する。別名“もう1人のLの一族”と呼ばれているが、北条美雲の祖父殺しの一番近くにいる人物ということは間違いない。三雲玲とはいったい何者なのか、答えが明かされぬまま『ルパンの娘』はスペシャルエピソードに入ってしまう。視聴者にとっては、この謎を知らずしては終われないだろう。“Lの一族”の活躍を最後まで見届けるためにも、スペシャルエピソード、そして劇場版共に見逃せない。

■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter

■放送情報
木曜劇場 『ルパンの娘』
フジテレビ系にて、毎週木曜22:00～放送
出演：深田恭子、瀬戸康史、橋本環奈、小沢真珠、栗原類、どんぐり、藤岡弘、（特別出演）、松尾諭、大貫勇輔、信太昌之、マルシア、我修院達也、麿赤兒、渡部篤郎
原作：『ルパンの娘』 『ルパンの帰還』 『ホームズの娘』 横関 大（講談社文庫刊）
脚本：徳永友一
プロデュース：稲葉直人
監督：武内英樹ほか
制作・著作：フジテレビ 第一制作室
(c)フジテレビ
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