市村正親×大貫勇輔が化学反応を起こす? 『ルパンの娘』膨らむミュージカル演出への期待

『ルパンの娘』市村正親×大貫勇輔が共演

 ベルベッドの泥棒スーツに妖艶なマスク。深田恭子をはじめとした有名俳優が一堂に会し、好奇心をくすぐるメロディの中、踊る姿が印象的な『ルパンの娘』(フジテレビ系)の実質的な最終回ともいえる第8話が、12月3日に放送された。

 本作は泥棒一家の娘・華(深田恭子)が警察一家の息子・和馬(瀬戸康史)と恋に落ち結婚をした、その後の物語を描いたコメディ作品だ。価値観の違う2組の家族の掛け合いや、華と和馬の純粋すぎるほどの愛、そして円城寺(大貫勇輔)とキャスト陣が織りなすミュージカルシーンと見どころが尽きない本作だが、実は最終回後のスペシャルエピソードとして『ルパンの娘~愛の物語~』が12月10日に放送される。

 SNSでもトレンド入りすることの多かった『ルパンの娘』は、話題に事欠かない演出が魅力だ。名作映画やドラマのパロディも多く登場することから、小ネタ探しも本作の楽しみ方のひとつだろう。特に今回SNS上で多くのツッコミが飛んだのが、現在大ヒット中の映画『劇場版「鬼滅の刃」 無限列車編』での身体超活性の呼吸法「全集中の呼吸」をパロディした「Lの呼吸」。これは華の娘である杏(小畑乃々)が覚醒する際に繰り出す新技だ。

 そのほかにも、テレビアニメ『ヤッターマン』やスタンリー・キューブリックの映画『時計仕掛けのオレンジ』(1971年)の中の登場人物を彷彿とさせるキャラクターが登場し、視聴者を沸かせる。さらに極め付けは、キャストの過去の出演作品から引用した“自虐ネタ”も。昼ドラ『牡丹と薔薇』(東海テレビ・フジテレビ系)に出演していた小沢真珠の名台詞「メス豚が!」を悦子(小沢真珠)自身が浴びせられるシーンは忘れがたい名場面だろう。

 『ルパンの娘~愛の物語~』では、円城寺輝の父・豪を市村正親が演じることになっており、ミュージカル畑に身を置く大貫勇輔との2人の豪華共演が注目を集めている。これまで『ルパンの娘』での円城寺の出演シーンといえば、花と緑あふれるセットの中でのカラオケ風テロップとミュージカル調の演出が定番となっており、大貫の華麗な歌とダンスに引っ張られるように、橋本環奈やゲスト出演の田中みな実までもが歌唱シーンを披露してきた。この現実離れしたシーンは、本作を彩る個性のひとつと言えるだろう。

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