『キワドい2人』山田涼介&ジェシー、『DIVER』正門良規ら、“ジャニーズ若手刑事役”なぜ増加?

山田涼介ら“ジャニーズ刑事役”増加の理由

 ジャニーズメンバーが演じている刑事は、多くの場合「若手」である。若手に必要となる「後輩感」「下っ端感」をうまく表現できるメンバーが多いのがひとつの要因だろう。例えば、『ボイス 110緊急指令室』のNEWS・増田もバディとなる樋口彰吾(唐沢寿明)を「兄貴」と慕う現場のムードメーカー的若手刑事を演じていた。今期ドラマでも、『DIVER‐特殊潜入班‐』Aぇ! group・正門の役からは「後輩感」「下っ端感」が感じ取れる。第1話では課長・鏡光一(正名僕蔵)のために扉を開けたり、鏡を差し出したり。うまく使われている「後輩感」「下っ端感」がたっぷりで作品のユーモアに繋がっていた。

 さらに、若手刑事には「がむしゃら感」の表現も欠かせないだろう。『キワドい2人-K2- 池袋署刑事課神崎・黒木』のHey! Say! JUMP・山田は最たるもので、毎回若手らしくアツい演技を見せてくれている(冷静なジェシーとの対比も良い)。9月25日放送の第3話でも、捜査中に食事をごちそうになった若者が容疑者と同じ特徴を持っているため、調べる必要があるという黒木賢司(田中圭)に、「やるはずがない」と食ってかかったり、張り込み捜査中にもかかわらず、暴力を振るわれていた老人を目の前にして我慢できず飛び出してしまったりと枚挙にいとまがない。だが、そのがむしゃら感がストーリーの分岐点になることも少なくないところが面白い。

 こうして「後輩感」「がむしゃら感」を売りに、増え続けているジャニーズメンバーの若手刑事役。今後は一人ひとりの味のある演技をより反映させつつ、進化した若手刑事の姿を見せてくれることにも期待したい。そしてその先、さらに幅広い役にチャレンジし、結果を残す彼らの姿を楽しみにしたい。

■放送情報
金曜ドラマ『キワドい2人-KS-池袋署刑事課神崎・黒木』
TBS系にて、毎週金曜22:00~22:54放送
出演:山田涼介、田中圭、関水渚、ジェシー(SixTONES)、奥山かずさ、江口のりこ、八嶋智人、椎名桔平
原作:横関大『KS 池袋署刑事課 神崎・黒木』(講談社文庫刊)
脚本:吉田康弘、皐月彩
主題歌:Hey! Say! JUMP「Your Song」(ジェイ・ストーム)
プロデューサー:中島啓介、塩村香里
演出:山室大輔、村尾嘉昭
製作:TBSスパークル、TBS
(c)TBS

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