『TENET テネット』はいい環境で体感せよ! クリストファー・ノーランの集大成であり新境地

『TENET テネット』はいい環境で体感せよ! クリストファー・ノーランの集大成であり新境地

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、“時間”に囚われすぎている宮川が『TENET テネット』をプッシュします。

『TENET テネット』

 なんだこの映画は……! 映画の本編が終わり、エンドロールでトラヴィス・スコットが提供した新曲「The Plan」がグランドシネマサンシャインのIMAXスクリーンで大音量で流れるなか、頭の中ではその言葉と「?」の文字が巡り巡っていた。

 昨年12月、クリストファー・ノーランの新作『TENET テネット』が2020年9月18日に公開されることが決まったという第一報が届いてから9カ月。当時とは世界の状況が大きく変わってしまった。『ワイルド・スピード』や『007』の新作、そしてマーベル・シネマティック・ユニバース最新作となる『ブラック・ウィドウ』やDCエクステンデッド・ユニバース最新作『ワンダーウーマン 1984』が軒並み公開延期となり、ディズニーの実写版『ムーラン』はディズニープラスでの有料配信に切り替わるなど、各スタジオのテントポール作品はリリース時期や展開方法の変更を余儀なくされた。そんな状況の中、クリストファー・ノーランの最新作『TENET テネット』は、公開日を変更することなく、予定通り日本公開を迎えたのである。

 それだけでも奇跡に近いことだが、新型コロナウイルス感染拡大防止のためのイベント入場制限が9月19日から緩和されるのに合わせ、これまで政府のガイドラインによって観客数を定員の50%以下に抑えて営業してきた映画館も、一部で19日から全席販売が再開されることになった。そんな絶妙なタイミングでの『TENET テネット』公開である。これはもう、タイミング的にも「映画館の未来は『TENET テネット』にかかっている」と言っても過言ではないだろう。

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