中村倫也が弁護士、芳根京子が容疑者、窪塚洋介がカメラマン役で北川景子主演『ファーストラヴ』出演
中村倫也、芳根京子、窪塚洋介が、2021年公開予定の北川景子主演映画『ファーストラヴ』に出演することが決定した。
本作は、第159回直木賞を受賞した、島本理生の同名小説を映画化するサスペンス。アナウンサー志望の美人女子大生が父親を刺殺するという衝撃的な事件のドキュメンタリー本の執筆を依頼された公認心理師の真壁由紀は、うら若き容疑者・聖山環菜と面談を重ね、二転三転する供述に翻弄されながらも彼女の心理へ迫っていく。だが、やがて由紀自身の過去の記憶にも結び付く、意外な真相が浮かび上がる。
主人公の公認心理師・真壁由紀を北川が演じる。今回、北川は真壁を演じるにあたり、原作のキャラクター設定に合わせ、自らの発案で大胆にも髪の毛を30cm以上カット。2003年のデビュー後、初のショートヘアになった。監督を務めるのは、『TRICK』シリーズや『SPEC』シリーズ、『十二人の死にたい子どもたち』『人魚の眠る家』の堤幸彦。堤と北川は、本作が初のタッグとなる。さらに脚本を、『八日目の蝉』(NHK)や映画『彼女がその名を知らない鳥たち』の浅野妙子が担当する。
中村は、北川演じる由紀の義理の弟で、由紀とともに事件の真相に迫る敏腕弁護士・庵野迦葉を演じる。昨年度のエランドール賞で新人賞を受賞し、ドラマ『美食探偵 明智五郎』(日本テレビ系)や映画『水曜日が消えた』をはじめ、出演作品が目白押しの中村は本作でクールでドライな弁護士を体現。自身が演じる役柄について中村は、「ここまで頭から離れなかった人物は初めてかもしれません」と語る。
由紀と迦葉が向かい合う父親殺しの容疑者・聖山環菜を、第42回日本アカデミー賞新人俳優賞を受賞した芳根が演じる。父を刺殺しながらも供述を二転三転させ、芳根自身も「環菜と向き合えば向き合うほど、引きずり込まれそうで震える恐怖を、初めて味わいました」と振り返るほど、真意のつかめない複雑なキャラクターを熱演した。
そして、由紀の夫であり、迦葉の兄、2人のよき理解者となるカメラマンの真壁我聞を、窪塚が演じる。2017年に公開されたマーティン・スコセッシ監督作『沈黙-サイレンス-』で世界デビューを果たした窪塚は、「求められたのは“何もしない”こと」と語り、物語に奥行きを持たせている。
コメント
中村倫也(庵野迦葉役)
このビターな世界の中で、迦葉はどんな過去を背負い、またどんな未来を歩いていくのか、日常生活まで入り込むほどずっとず~っと考えていました。ここまで頭から離れなかった人物は初めてかもしれません。僕がこの世界に入る前から一ファンとして多大なる影響を受けてきた堤さん、窪塚さん。もはや百戦錬磨の芳根さん。そしてなにより、同世代の星、北川さん。試写の案内が届くのが楽しみな今日この頃です。ご期待ください。
芳根京子(聖山環菜役)
環菜と向き合えば向き合うほど、引きずり込まれそうで震える恐怖を、初めて味わいました。撮影が終わった今も、思い出すと涙が溢れます。現場の温かい空気と、スタッフ・キャストの皆様に心から救われました。真壁先生が北川さんで本当に良かったです。初めての堤組で経験させてもらった事は、一生忘れません。
窪塚洋介(真壁我聞役)
何もしないことの難しさ。 堤監督との12年ぶりの仕事で求められたのは"何もしない"こと。何の狙いも持たずにただただ良き夫、良き兄としてカメラの前で在ることは想像以上に難しかった。 つい作為的になりがちなところを北川景子さん始め、演者とスタッフが真摯に自分の仕事に向き合う様に支えられて挑戦することが出来たように思います。
堤幸彦監督
今回のキャストはまさにベストな人選であった。お陰で密度の濃い化学反応がいくつも。
中村氏は眉目秀麗な弁護士を演じるが、彼の役が持つ『影』はストーリーの低いところで少しずつ温かい流れとなって全体をくるんでいく。難しい役どころだったがストイックに演じ切ってくれた。
芳根京子さん。役に憑依するとは彼女の事だ。撮影のシステムも熟知していて狙った場所で狙った以上の演技をする。まさに天才。涙の魔術師。
そして盟友 窪塚洋介。いろいろと過去から演じてもらったが、今回はまさに「はまり役」ではないか。信念と優しさ、まるで扇の要のようにいい声で動揺する魂を鎮めていく。
他にもたくさんのこの映画にとっての適材適所な役者が渦巻いている。本当にたくさん。なんとも贅沢な作品作りであった。感謝!
■公開情報
『ファーストラヴ』
2021年全国ロードショー
主演:北川景子、中村倫也、芳根京子、窪塚洋介
監督:堤幸彦
脚本:浅野妙子
原作:島本理生『ファーストラヴ』(文藝春秋刊)
配給:KADOKAWA
(c)2021『ファーストラヴ』製作委員会
公式サイト:firstlove-movie.jp