味方良介、『ふろがーる!』『妖怪シェアハウス』に続けて出演 初映像作品『教場』に続く転機に?

味方良介、『ふろがーる!』『妖怪シェアハウス』に続けて出演 初映像作品『教場』に続く転機に?

 かくいう筆者も、昨年の春に上演された『熱海殺人事件 LAST GENERATION 46』を観劇し、そこで味方良介という俳優を知ったのだ。正直なところ、「知るのが遅すぎた……」と自分のことを恥じてしまうくらい、ステージ上の彼は魅力的であった。紀伊國屋ホールの場内をビリビリ震わせる声と、それを発しながらステージ上に屹立する味方の存在感は圧倒的で、一度立った鳥肌はおさまらず、胸が苦しくなったほどである。本当に優れた俳優は数多く存在し、まだ私たちが知らないだけだという事実を、身をもって感じさせられたのだ。

『熱海殺人事件 LAST GENERATION 46』

 味方は当然いまでも“舞台俳優”という印象が強いが、これからどうなっていくのだろうか。映像の世界に進出していくには、もちろん「課題」もあるだろう。これまで長いこと演劇界に軸を置いてきただけあって、そこで染み付いてきた“クセ”のようなものは、良くも悪くも大きいはずである。それは例えば、声のボリュームや抑揚の付け方などだ。“舞台俳優”が映像の世界でも第一線へと駆け上がった好例は、堺雅人、滝藤賢一、長谷川博己など、近年も多々ある。芝居の反復によって作品を立ち上げていく演劇と異なり、映像で求められているのは、やはり適応力と、高い瞬発力なのではないだろうか。

『妖怪シェアハウス』(c)テレビ朝日

 さて、『妖怪シェアハウス』は、どん底まで堕ちてしまったヒロイン(小芝風花)が、お岩さん、酒呑童子、ぬらりひょん、座敷童子といった妖怪たちと都内でルームシェアをするという奇想天外なホラーコメディだ。ここで味方が扮するのは、シェアハウスの大家。しかも隣の神社の神主で、かつ陰陽師の末裔でもある。つまり、普通の人間であるヒロインと、個性的な妖怪たちの間に立つポジションなのだ。果たして味方はどのようなアプローチで本作に挑むのか、想像は膨らむばかりだし、その想像を彼は超えてくるのではないかと思う。『教場』に続く転機となりそうだ。

■折田侑駿
1990年生まれ。文筆家。主な守備範囲は、映画、演劇、俳優、服飾、酒場など。最も好きな監督は増村保造。Twitter

■放送情報
ドラマパラビ『ふろがーる!』
テレビ東京ほかにて、毎週水曜深夜0:58~放送
動画配信サービス「Paravi」にて、7月15日(水)21:00より毎話独占先行配信
原作:片山ユキヲ『ふろがーる!』(小学館『ビッグコミックスピリッツ』刊)
出演:桜井日奈子、小西桜子、味方良介
チーフプロデューサー:山鹿達也(テレビ東京)
プロデューサー:稲田秀樹(テレビ東京)、田辺勇人(テレビ東京)、森安彩(共同テレビジョン)
監督:石川淳一(共同テレビジョン)
脚本:政池洋佑、仲村優果里
音楽:堀川真理子
主題歌:井上紗矢香「無重力飛行士」(avex trax)
制作:テレビ東京、共同テレビジョン
製作著作:「ふろがーる!」製作委員会
(c)片山ユキヲ・小学館/「ふろがーる!」製作委員会
(c)片山ユキヲ/小学館
公式サイト:https://www.tv-tokyo.co.jp/furogirl/
公式Twitter:@tx_furogirl

『妖怪シェアハウス』
テレビ朝日系にて、8月1日(土)スタート 毎週土曜23:15~24:05放送
出演:小芝風花、松本まりか、毎熊克哉、池谷のぶえ、内藤理沙、大東駿介、味方良介、大倉孝二
脚本:西荻弓絵、ブラジリィー・アン・山田、綿種アヤ
演出:豊島圭介、山本大輔
エグゼクティブプロデューサー:内山聖子(テレビ朝日)
プロデューサー:飯田サヤカ(テレビ朝日)、宮内貴子(角川大映スタジオ)
制作:テレビ朝日
制作協力:角川大映スタジオ
(c)テレビ朝日

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