松下洸平、『世にも奇妙な物語』でさらにジャンルの幅を拡大? 杏との5年ぶりの共演に期待
『世にも奇妙な物語 ’20夏の特別編』が、本日7月11日21時よりフジテレビ系で放送される。
『世にも奇妙な物語』シリーズといえば、これまでも妻夫木聡や吉岡里帆など多くの実力派俳優たちの演技が話題を呼んできた。今回の放送では広瀬アリスが『しみ』、伊藤英明が『3つの願い』、白洲迅が『配信者』、杏が『燃えない親父』でそれぞれ主演を務めることとなる。なお、『燃えない親父』では杏の弟役で、NHK朝の連続テレビ小説『スカーレット』以降、着実に人気を伸ばしている松下洸平も出演。杏と松下の共演は、『デート~恋とはどんなものかしら~』(フジテレビ系)以来5年ぶりということで、否応にも期待が高まる。
ライターの折田侑駿氏は、杏について「これまでの出演作を振り返ってみると、シリアスな演技、コメディ演技の両方に長けている女優だと思います。今回の『燃えない親父』も、キャラクターは真面目なのに作風はコメディという作品なので相性が良さそうです。キャリアウーマンという役柄の杏さんが“親父が燃えない”ことであたふたしている演技が楽しみです。こうした演技は、2019年放送の主演ドラマ『偽装不倫』(日本テレビ系)においても、彼女の持ち味として発揮されていました」
そんな杏の弟役を演じる松下洸平についてはどうだろうか。
「松下さんも、葬儀より仕事に夢中の姉に苦々しい思いを抱えている弟役ということですが、こちらもハマり役ではないでしょうか。NHKの連続テレビ小説『スカーレット』も、先日ゲスト出演を果たした『MIU404』(TBS系)でもどこか不安げな表情が印象的で、そういった“誠実さ”を絵に描いたようなキャラクターが定着しています。今回、松下さんが本作のシリアスな部分を担うことになると思います。『スカーレット』でも誰かのアクションを受けて翻弄されるという演技が見どころでもあったので、その意味で『スカーレット』で松下さんを知った視聴者の方々にとっては注目です。本作の出演によって、コメディ作品など出演作の幅がさらに広がるんじゃないでしょうか」
注目のキャストは杏と松下だけではない。
「『しみ』と『配信者』は『世にも奇妙な物語』の真骨頂でもある、ホラー的作風になりそうです。そんな作品を引っ張るのが広瀬アリスと白洲迅という若い2人なのが面白いですよね。広瀬さんも引き出しがとても多いですし、バラエティを見ていてもアドリブ力・即興性が高い人なんだろうなと思います。白洲さんもこれまで数々の作品に出演していて、幅広い役柄をこなせる方です。『僕はまだ君を愛さないことができる』(フジテレビ系)以来の主演でどこまで力を見せてくれるのか期待しています。作品としては、『しみ』は広瀬さん以外にも共演者がいて、『配信者』は白州さんが生配信者役ということで、ほとんど一人芝居になりそう……という違いも面白いです。広瀬さんはほかのキャストとのかけ合いの中で、どこまで主演として作品を引っ張ることができるか、白州さんも、ソーシャルディスタンスが求められるいま、期せずしてトレンドとなっている一人芝居でどんな演技を魅せるのか注目です」