「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『ペイン・アンド・グローリー』

「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『ペイン・アンド・グローリー』

 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、好きな食べ物はパエリアの島田が『ペイン・アンド・グローリー』をプッシュします。

『ペイン・アンド・グローリー』

 梅雨ということもあり、なんだか憂鬱になる人も多いんじゃないでしょうか? そんな方には、ペドロ・アルモドバル監督最新作『ペイン・アンド・グローリー』がぴったりです。本作を、アルモドバル監督は「意図していたことではなかった」と前置きしながらも、『欲望の法則』『バッド・エデュケーション』に次ぐ3部作の第3章と位置付けています。いずれの作品も映画監督が主人公であり、おそらくアルモドバル監督の半自伝的作品集……ということなのでしょう。

 メロドラマ的過剰な演出の『欲望の法則』、実験性の高いミステリーの『バッド・エデュケーション』と比較すると、本作はかなり素朴な色合い。ゆえにアルモドバル監督のメッセージがダイレクトに受け取れます。脊椎の痛みから生きがいを見出せなくなった世界的映画監督サルバドール(アントニオ・バンデラス)が、子供時代と母親、その頃移り住んだバレンシアの村での出来事、マドリッドでの恋と破局……といった過去の想い出と向き合うことで、再び創作へと立ち返る、というのが主なあらすじです。

 極めてノスタルジックで、アルモドバル監督自身の疲弊が見てとれます。枯れています。今回も盟友アントニオ・バンデラス、ペネロペ・クルスが出演。安定の演技を見せています。バンデラスの枯れ具合に思わずグッと来てしまう人も多いんじゃないでしょうか?

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