Disney+、ついに日本上陸 充実のコンテンツとコスパの反面、“新規登録の壁”など課題も明らかに?

日本上陸のDisney+、課題も明らかに?

いかにアメリカ版Disney+に近づけるかが今後の鍵

 支払い以外にも、アメリカではすでに配信されているDisney+オリジナル作品が、日本版ではまだ配信されていないし、4K高画質配信も非対応。また、PlayStation4やXbox Oneなどのゲーム機では視聴できないなど本家アメリカ版との差がある。今やNetflixの日本国内ユーザーは300万を超えると言われており、オリジナルコンテンツの世界同時配信、4K高画質の視聴プランも選択可能など、やはりサービスとしての利便性と幅広いユーザーへの対応力ではNetflixに軍配が上がるとも言える。

『マンダロリアン』(c)2019 Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved. (c)2019WireImage

 ただ、それでもコンテンツ力は群を抜いているDisney+。今後もアメリカ版では初年度で7,500話分のTVシリーズと、500本の映画を配信する予定だ。コロナ禍で撮影が遅れているが、マーベル・シネマティック・ユニバースではTVシリーズも製作され、一部は劇場公開作品ともリンクするフェーズ4へと突入する。『スターウォーズ』関連も、すでに好評を得ているTVシリーズ『マンダロリアン』に加え、『ローグ・ワン』の前日譚を描くTVシリーズや、オビ=ワン・ケノービのスピンオフなども予定されている。現時点では単なるDisney DELUXEのアップデート版のような印象を持つ日本版Disney+だが、すでにNetflixが土壌を作っているストリーミングサービスの当たり前に適応するなら、世界同時配信、4K高画質、ゲーム機での視聴、多様な支払い方法などは最低限対応してほしいところ。むしろコンテンツ力があり、資本もありながら日本国内では対応していないことがもったいない。ほかのストリーミングサービスでもありがちだが、日本に上陸すると、本国とのサービス差が出てしまうことは毎回悩ましい。せっかく、まだストリーミングサービスに加入していない人も含め、多くのファンが待ち望んでいる作品をディズニーは抱えており、ポテンシャルがあるからこそ、今後ぜひ日本版もアメリカ版と同程度のサービスクオリティになることを期待したい。

■キャサリン
Netflix、Amazonプライムビデオ等のストリーミングサービスで最新作を追いかける海外テレビシリーズウォッチャー。webメディアなどで執筆。
note:https://note.mu/hitoto04
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