ナオミ・ワッツとティム・ロスが息子を巡り言い争う 『ルース・エドガー』本編映像公開

『ルース・エドガー』本編映像公開

 6月5日公開の映画『ルース・エドガー』より、本編映像の一部が公開された。

 2019年のサンダンス映画祭でプレミア上映され、全米の賞レースで20を超える賞にノミネートされた本作は、17歳の黒人の高校生ルースの知られざる内面に迫り、人間の謎めいた本質とアメリカの現実をえぐるサスペンスフルなヒューマンドラマ。

 主人公17歳のルース・エドガー(ケルヴィン・ハリソン・Jr.)は、文武両道の模範的な優等生。陸上部で活躍し、討論部の代表として全米大会に出場したこともあるルースは、さまざまなルーツの生徒が通う学校で誰からも慕われている。戦火の国エリトリアで生まれ、7歳の時にアメリカへ渡ってきた彼は、白人のエイミー(ナオミ・ワッツ)、ピーター(ティム・ロス)のエドガー夫妻に養子として家族に迎え入れられた。養父母となったエイミーとピーターは、「ルース」という名前を授けて、約10年間、深い愛情を注ぎ育ててきた。

 そんなある日、ルースが歴史上の人物をテーマにした課題のレポートで、アルジェリア独立運動の革命家フランツ・ファノンを取り上げ、彼の過激な思想について記したというのだ。そして、その内容を問題視したウィルソン教師(オクタヴィア・スペンサー)はルースのロッカーを捜索し、危険な違法の花火を発見した。息子のプライバシーを無視して調査を行ったウィルソンに反発するエイミーだったが、不安に駆られて夫のピーターに相談することに。「たかが花火だ。心配するな。息子がテロリストだとでも?」と事もなげに答えるピーター。エイミーは、息子が自分の全く知らない別の顔を隠し持っているのではないかと苦悩を深めていく。

映画『ルース・エドガー』本編映像

 公開された本編映像では、ルースを養子に迎え10年間大切に育ててきたエイミーとピーター夫婦が息子への疑念について言い争いする姿が映し出される。ウィルソン教師は息子を敵視しているのではないか、息子は嘘をついているのか、もしかしたら、愛する息子のことを全然理解できていなかったのではと、胸の嫌なざわめきを抑えられない。息子を信じ続けたいエイミーと、真実を追求したいピーターとの間にも温度差が生まれ、声を荒げて息子に詰め寄るピーターの姿も映し出され、3人それぞれの立場で、正しい意見を持ち、お互いのことを大切に思うがゆえにすれ違っていく。

■公開情報
『ルース・エドガー』
6月5日(金)、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
監督・製作・共同脚本:ジュリアス・オナー
出演:ナオミ・ワッツ、オクタヴィア・スペンサー、ケルヴィン・ハリソン・Jr.、ティム・ロス
提供:キノフィルムズ
配給:キノフィルムズ/東京テアトル
2019年/アメリカ/英語/カラー/SCOPE/5.1ch/110分/原題:Luce/字幕翻訳:チオキ真理/PG-12
(c)2018 DFG PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.

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