『ルース・エドガー』予告編&ポスター公開 17歳の高校生は“完璧な優等生”か“恐ろしい怪物”か

 5月15日に公開される映画『ルース・エドガー』の予告編とポスタービジュアルが公開された。

 2019年のサンダンス映画祭でプレミア上映され、全米の賞レースで20を超える賞にノミネートされた本作は、17歳の黒人の高校生ルースの知られざる内面に迫り、人間の謎めいた本質とアメリカの現実をえぐるサスペンスフルなヒューマンドラマ。人種、容姿、階級、学歴、思想、信仰……いったい人間の“価値”とは、何によって決定されるのか。誰からも称賛される少年の“知られざる真実”をめぐってストーリーは展開する。

 アフリカ、エリトリア出身のルース・エドガーは、文武両道に秀でた17歳の高校生。彼は幼少期に戦場へ駆り出された過酷なトラウマを克服し、自由の国アメリカで希望を象徴する存在へと成長した。そんなルースは、ある課題のレポートをきっかけに、同じアフリカ系の女性教師ウィルソンと対立し、順風満帆の日常が大きく揺らぎ出す。ルースが危険な過激思想に染まっているのではというウィルソンの疑惑は、ルースの養父母である白人夫婦エイミーとピーターの胸にも疑念を生じさせていく。そして、奇妙な事件がウィルソン教師の身に降りかかることに。はたしてルースは本当に“完璧な優等生”なのか、それとも世間を欺く“恐ろしい怪物”になり得るのだろうか。

 日本版のポスタービジュアルでは、顔の左半分が隠されたルースの表情と、ルースが大勢の観客に向けて演説する後ろ姿が切り取られている。どちらもルースの顔ははっきりとは提示されない。謎めいたキャラクターの表裏、二面性を表している。

映画『ルース・エドガー』予告編

 予告編の冒頭では、大勢の人々の前で演説するルースの姿が。アフリカのエリトリア出身のルースは、アメリカに渡り、白人の養父母(ナオミ・ワッツ&ティム・ロス)に育てられ、“ルース・エドガー”という名前に改名した。優秀な高校生に成長したルースの生活は順風満帆だった。しかし、ルースのロッカーから違法で危険な花火が見つかったこと、提出したレポートに「意見の対立は銃で解決する」という表記があったことから、ルースと同じアフリカ系の女性教師ウィルソンに目を付けられることに。ルースがテロリストになり得る存在だというウィルソンの疑惑は、ルースの養父母にも疑念を生じさせていく。

■公開情報
『ルース・エドガー』
5月15日(金)、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開
監督・製作・共同脚本:ジュリアス・オナー
出演:ナオミ・ワッツ、オクタヴィア・スペンサー、ケルヴィン・ハリソン・Jr.、ティム・ロス
提供:キノフィルムズ
配給:キノフィルムズ/東京テアトル
2019年/アメリカ/英語/カラー/SCOPE/5.1ch/110分/原題:Luce/字幕翻訳:チオキ真理/PG-12
(c)2018 DFG PICTURES INC. ALL RIGHTS RESERVED.

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