北村匠海の快進撃が止まらない! 主演から脇役まで、オファーが絶えない理由

北村匠海、オファーが絶えない理由

 北村匠海の快進撃が止まらない。

『FAKE MOTION -卓球の王将-』(c)汐留ヱビス商店街 (c)FAKE MOTION製作委員会

 昨年は『君は月夜に光り輝く』ほか3本の実写映画に出演、『HELLO WORLD』『ぼくらの7日間戦争』の2本の劇場版アニメで主演を務め、バラエティ、CMにも引っ張りだこ。今年は、すでに新田真剣佑とW主演を務めた『サヨナラまでの30分』も好評を博したほか、『とんかつDJアゲ太郎』、『東京リベンジャーズ』、『思い、思われ、ふり、ふられ』『さくら』など、6本が公開待機中(うち4本が主演!)となっている。また、今クールのドラマでは『FAKE MOTION -卓球の王将-』(日本テレビ、水曜深夜24:59~)や『捨ててよ、安達さん。』(テレビ東京ほか、毎週金曜深夜0:52~)に出演と、作品数だけを見ても相当なもの。並み居る若手俳優陣の中において、頭ひとつ抜けた存在感を放っているのは、この出演作品の多さに起因する部分もある。では、彼にオファーが集中する理由とは、どこにあるのだろうか。

『君の膵臓をたべたい』(c)2017「君の膵臓をたべたい」製作委員会 (c)住野よる/双葉社

 小学校3年生から芸能活動をスタートさせ、2008年公開の映画『DIVE!!』で池松壮亮の幼少期を演じて俳優デビューした北村匠海。2010年から俳優ユニットとして始動した「EBiDAN」に所属ののち、翌年、同ユニット内に誕生したダンスロックバンド「DISH//」のメンバー入り。メインボーカルとギターを担当するなど、多才ぶりを発揮してきた。転機となったのは2017年公開の映画『君の膵臓をたべたい』だろう。住野よるの同名小説を実写化した本作で、北村が演じたのはヒロイン役の浜辺美波に惹かれていく読書好きの物静かな少年。病に侵されたヒロインとの交流を通して成長していく姿が「泣ける」と評判を呼び、映画は興行収入35億円を超える大ヒット。北村自身も日本アカデミー賞ほか国内映画祭の新人賞を総ナメするなど一躍注目を浴びた。以降は現在に至るまで立て続けに出演作を増やしているのはご存知の通り。ただ彼の場合、凄まじいのは演じる役柄の幅が広いことだ。

『隣の家族は青く見える』(c)フジテレビ

 たとえば、2018年に出演したドラマ『隣の家族は青く見える』(フジテレビ系)では、年上の恋人と同棲するゲイの青年を茶目っ気たっぷりに演じていたし、『グッドワイフ』(TBS系)では愛されキャラな新人弁護士役に挑戦。新田真剣佑と共演した『OVER DRIVE』で主人公のライバルでもあるクールなドライバーに扮したかと思えば、『春待つ僕ら』の少女漫画の王子様を地で行くイケメンぶりは世の女子たちをキュンキュンさせた。公開が控える『とんかつDJアゲ太郎』ではコスプレあり、ダンスありのコミカルな演技で新境地を見せるという。シリアスで重厚なドラマからおバカ全開のポップなコメディまで、どんな役柄も自在に演じ分ける器用さは、北村の武器のひとつだ。

『とんかつDJアゲ太郎』(c)2020イーピャオ・小山ゆうじろう/集英社・映画「とんかつDJアゲ太郎」製作委員会

 以前、当サイトが行ったインタビューで「お仕事に対してとにかくまっすぐでありたい。自分ひとりの世界で満足したくないので、たくさんの人とコミュニケーションを取って、いろいろと得ていきたい」(参考:北村匠海が向き合った“転機”と“決断” 「自分が一番没頭できるのがお芝居と音楽」)と語っていた北村。役者としての重心をコミュニケーションに置く姿勢は、さまざまな現場を経験する中で研ぎ澄まされていったように思う。そのスタンスを作品を共にしたクリエイター陣もしばしば絶賛。『君は月夜に光り輝く』の月川翔監督は「不確定要素のある演出でも、彼がいてくれたからやれました。彼ありきで撮影の方針が決まっていきました」(引用:STARDUST - 月川翔 難病の女の子が出てきますが、生きていくということについての映画にしたいと思いました - スターダスト オフィシャルサイト - インタビュー)と、全幅の信頼を寄せる。幼少期からシャイで、決して人とのコミュニケーションが上手なタイプではないと本人はバラエティなどで語っているが、そんな性格がかえって芝居の際の勘の良さ、理解力の高さ、本番に臨む瞬発力、現場を見渡す観察眼などを養ったのかもしれない。印象的な目元の少し憂いを帯びた顔立ち、少年らしさと大人の混在する佇まいと、クリエイターの要求に的確に応える確かな演技力が、北村匠海の土台を形作っている。

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