町田啓太が放つ、唯一無二の“品の良さ” イケメンキャラからぶっ飛びキャラまでこなす稀有な俳優に

町田啓太が放つ、唯一無二の“品の良さ”

『女子高生の無駄づかい』

 『蛍草』のように、誠実を絵にかいたような役をやったかと思えば、まったく世間的な常識などからズレた変わった人をやってもハマってしまうのが町田啓太の面白さだろう。

 『PRINCE OF LEGEND』シリーズの結城理一先生も、王子に固執し、いつもブツクサ独り言を繰り返し、かっこいいのに、あんまり近寄りたくない感じすらあった。『前田建設』のヤマダと同じく、結城先生は他人が理解しづらい“オタク”であり、町田はこうした“行き過ぎたキャラ”にもピッタリとハマるのだ。映画『jam』のタケルも意識不明の彼女のために「善いこと貯金」をしているのだが、その善行が行き過ぎて、どこか危うい雰囲気を漂わせていた。

 去年放送された『女子高生の無駄づかい』(テレビ朝日系)では、女子高の教師役を演じた。自分のことを「私が有名大学卒、現職は公務員、眉目秀麗で、27歳独身彼女なし、これはまぎれもない事実だ。私に恋心を抱くのは致し方のないことなのかもしれない」と淡々と言い切ってしまうばかりか「私は女子大生派だ」「(女子高生と手をつないだだけで通報されるから)こっちだけリスク高すぎんだろうが」と生徒の前で言い切ってしまい、女子高生から次々と「ダメだ……」とあきれられてしまうアブノーマルなキャラクターであった。

 整いすぎた見た目を持つ俳優は、それ故に役の幅があまり広がらないことに悩むこともあるかと思うが、町田啓太の場合は、オーソドックスな役から、こうした面白い役まで、毎回、様々な顔を見せることに成功している。今後もどんなキャラクターで我々の前に登場するのかが楽しみである。

■西森路代
ライター。1972年生まれ。大学卒業後、地方テレビ局のOLを経て上京。派遣、編集プロダクション、ラジオディレクターを経てフリーランスライターに。アジアのエンターテイメントと女子、人気について主に執筆。共著に「女子会2.0」がある。また、TBS RADIO 文化系トークラジオ Lifeにも出演している。

■放送情報
プラチナイト 木曜ドラマF『ギルティ~この恋は罪ですか?~』
読売テレビ・日本テレビ系にて、毎週木曜23:59〜放送
特別編 第3話:5月6日(木)23:59〜
出演:新川優愛、町田啓太、中村ゆりか、神尾楓珠、阿部亮平、長井短、結城モエ、筧美和子、大西礼芳、徳永えり、戸田菜穂、小池徹平
原作:丘上あい『ギルティ~鳴かぬ蛍が身を焦がす~』(講談社 ビーラブKC)
脚本:泉澤陽子、大林利江子ほか
演出:河原瑶、林雅貴ほか
主題歌:Toshl「BE ALL RIGHT」(ユニバーサル ミュージック)
スタッフ:チーフプロデューサー:岡本浩一(読売テレビ)
プロデューサー:中間利彦(読売テレビ)、黒沢淳(テレパック)、水野督世(テレパック)
制作協力:株式会社テレパック
制作著作:讀賣テレビ放送株式会社
(c)読売テレビ

■オンライン無料上映情報
『前田建設ファンタジー営業部』
5月3日(日)12:00〜5月6日(水)23:59
応募当選者:1000名
出演:高杉真宙、上地雄輔、岸井ゆきの、本多力、町田啓太、濱田マリ、鶴見辰吾、六角精児 、小木博明(おぎやはぎ)
監督:英勉
脚本:上田誠(ヨーロッパ企画)
原作:前田建設工業株式会社 『前田建設ファンタジー営業部1 「マジンガーZ」地下格納庫編』(幻冬舎文庫)、永井豪『マジンガーZ』
配給:バンダイナムコアーツ、東京テアトル
(c)前田建設/Team F(c)ダイナミック企画・東映アニメーション

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