『M 愛すべき人がいて』田中みな実に続き水野美紀もさすがの怪演 チープな効果音もたまらない

『M 愛すべき人がいて』田中みな実に続き水野美紀もさすがの怪演 チープな効果音もたまらない

 ドラマ『M 愛すべき人がいて』(テレビ朝日×ABEMA)を一言で表すならば、“ヤバい”というのが最も適切だろう。

 浜崎あゆみ誕生に秘められた出会いと別れを描いた小説『M 愛すべき人がいて』(幻冬舎刊)を、安斉かれん&三浦翔平主演でドラマ化した本作。鈴木おさむによる脚本は、『奪い愛、冬』(テレビ朝日系)や『奪い愛、夏』(AbemaTV)に通ずるドロ沼の怪演、オーバーな演出やキャラ設定は80年代『スチュワーデス物語』(TBS系)を筆頭に数々のヒット作を生み出した大映テレビからの影響を感じさせる作風に、SNSではツッコミの嵐となった。

 そんな見方も正解の一つであると示しているのが、あまりにも荒唐無稽なキャラクターの面々。中でも第1話で、主演の2人を食うほどに話題となったのが、マサ(三浦翔平)の秘書・姫野礼香(田中みな実)だ。オレンジの眼帯のインパクトもさることながら、アユ(安斉かれん)への嫉妬心をあらわにする彼女の奇行に、全員がこのドラマの方向性を理解したはずだ。

 第2話では、さらに礼香に負けずとも劣らないキャラが登場。それが、田中みな実と共に『奪い愛』で共演した水野美紀が演じるアユのトレーナー・天馬まゆみだ。ダイヤの原石であるアユを磨くために、マサは彼女をアメリカ・ニューヨークへと旅立たせる。そこで待ち受けていたのが天馬。「アーユーアユ?」という挨拶代わりのジャブから、不自然なドラムセットと横文字だらけの指導、ロウソクの炎を揺らさないように歌えという目的の見えないレッスンが続く。さらに、天馬は覇気のないアユにバケツの水を被せる。改心したアユは、天馬の教える“イノシシをやれるくらいのパンチ”をダンスに取り込み、徐々にやる気を見せていくのだ。

 「もう、せっかくの朝ドラのイメージが雲散霧消だと事務所スタッフは白目であります」と本人もTwitterでコメントしているように、水野は朝ドラ『スカーレット』(NHK総合)で、喜美子(戸田恵梨香)の心の支えとなるちや子、さらに『絶対零度~未然犯罪潜入捜査~』(フジテレビ系)では悲しき運命を辿る香坂を熱演していた。しかしながら、今期ではドラマ『浦安鉄筋家族』(ドラマ東京)にてプロレス技をかけまくる順子、そして『M』での天馬である。無茶振りにも応える水野の演技の幅はさすがだが、白目になるのも無理はない……。

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