佐藤健、窪田正孝ら“88年世代”が熱い! 2020年は“主役”としてさらなる台頭の年に
公式LINEが話題になり、豪華ゲストが盛りだくさんのYouTubeチャンネル開設、SUGARでの生電話などSNSを駆使して一気に人気をものにしている佐藤健。実は彼と同級生となる世代が今注目を集めているのだ。2019年から2020年にかけて、窪田正孝、松坂桃李、瀬戸康史、三浦翔平、佐藤健、千葉雄大など88年世代(1988年4月〜1989年3月生まれ)の俳優が大きく活躍した。この世代は芸能界でも男女共にビッグネームが多いことから、「奇跡の88年生まれ」などと表現されることもある。そんな世代が30代前半とまさに脂ののった年齢に差し掛かり、話題作への主演が続いている。
彼らが育ってきた世代は、世風として恵まれていたとは到底言えないだろう。ゆとり教育の風を受け、リーマンショックの打撃を受け、事あるごとに自然災害に見舞われてきた。教育面では「これだからゆとりは」などと言われ、リーマンショックでは就職先が見つからない。社会情勢の観点から見ると、なかなか明るいニュースに恵まれなかった。しかしそれをバネにしてか、この世代が芸能界・スポーツ界など日本のスターを背負う業界に多いのもまた事実。落ち込んだ時代を自らの手で切り拓き、輝かせてきた世代だろう。
特に2020年になって、彼らの活躍は目覚しい。もちろん年齢的に主演を背負えるキャリアを重ねてきたという理由もある。しかしそれを抜きにしても、彼らの輝きには眼を見張るものがある。その筆頭になるのが佐藤健ではないだろうか。『恋はつづくよどこまでも』(TBS系)の天堂浬役が大きな注目を集め、その姿に多くの視聴者から“キュンキュンした”との声が寄せられた。さらに佐藤はSNSなどにも力を入れており、“彼氏感”あるメッセージが届く公式LINEアカウントには根強いファンが多い。女性同士が集まって食事に行ったときに、スマホが一斉に鳴ったかと思えば「佐藤健からLINEきた!」などと全員が声を弾ませる現象も起きている。彼が送る、短文でそっけないがどこか温かみのあるメッセージはまるで彼氏のそれ。飾り立てた宣伝文句以上にパワーを発揮する。今年は代表作である映画『るろうに剣心』シリーズの最終章の公開が予定されており、今年の“佐藤健旋風”はまだ序盤に過ぎない。
さらに、3月30日からスタートしたNHKの朝ドラ『エール』では窪田正孝が好演を見せる。初回放送では、紀元前1万年の原始人からスタートし、現代の姿ではフラッシュモブでダンスを踊りながらプロポーズをする青年を演じた。この特徴的な演出は見事視聴者を引き込み、『スカーレット』(NHK総合)からわずか1日を開けた状態ながらもしっかりと『エール』へと気持ちを向けさせたことだろう。窪田はもともとダンスが得意で、バラエティ番組などでも度々「ポッピン」と呼ばれるジャンルのダンスを披露している。しかもかなりの腕前で、共演者からは感嘆の声が漏れるほど。『エール』ではプライベートでの特技をふんだんに活かした演出で視聴者の心をさっそく掴んだ。