『スカーレット』武志の“日常”を体現する存在 真奈役の松田るかって何者?

『スカーレット』真奈役の松田るかって何者?

 連続テレビ小説『スカーレット』(NHK総合)で、川原武志(伊藤健太郎)が在籍する窯業研究所の事務員・石井真奈を演じているのが松田るかだ。第23週では、慢性骨髄性白血病を宣告された武志との距離が急速に縮まり、今後の関係が気になっている視聴者も多いだろう。

 フレッシュな顔ぶれが多く登場する朝ドラで、松田るかの名前を聞いてピンと来た人は、かなりの確率で特撮好きと思われる。『仮面ライダーエグゼイド』(テレビ朝日系、2016年10月~)では、ヒロインの仮野明日那/ポッピーピポパポ/仮面ライダーポッピーを演じ、日曜の朝にその存在を広く知らしめた。

 1995年生まれでダンスが特技の松田は、アクションにも対応できる幅の広さを持ち合わせた女優だ。『エグゼイド』のポッピーはゲームの世界から生まれたバグスターで、現実世界では看護師の明日那という人格を持つ二面性のあるキャラクター。また、ドラマ『賭ケグルイ』(MBS/TBS)シリーズで百花王学園の生徒会役員・皇伊月、『だから私は推しました』(NHK総合)で地下アイドル「サニーサイドアップ」リーダーの花梨を演じるなど、多彩な持ち味を発揮してきた。

 『スカーレット』で真奈の登場は第19週から。京都の大学を卒業し、信楽窯業研究所の研究生になった武志との初対面は、あわてて開いたドアをぶつけてしまうという王道感満載のシーン。当初から真奈にはコメディリリーフ的な役割も期待されていたと思われる。真奈は武志の親友・宝田学(大江晋平)の先輩という設定で、真奈が武志に好意を抱いていることは第127話で明らかになる。次世代展の作品づくりで居残り作業をする武志に、真奈は差し入れをする。

 「うまいこといっているんですか」と尋ねる真奈に、武志は親友の永山大輔(七瀬公)とうまくいっているのかと聞き返すが、逆に真奈を怒らせてしまう。「川原くんには言いません。さいなら!」と言い捨てて、もう一度「頑張ってください」と言い直す真奈のツンデレな姿に、意中の人を前にして隠しきれない本心があらわれていた。

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