東山紀之、井ノ原快彦、風間俊介が発揮する“ナレーション力” 声だけで魅せる活躍を追う

 ドラマに映画、CMなど、昨今ジャニーズメンバーたちが演技力を発揮する場が次々に増えてきている。作品全体はもちろん、個人の演技力にも注目が集まっており、デビュー組だけに限らずジャニーズJr.であっても重要な役柄に抜擢されることも少なくない。こうして活躍の場を広げている“演技班ジャニーズ”たちだが、役者としてだけでなくナレーターとしても活躍を見せるメンバーも。そこで、今回はナレーターとしても活躍を見せるジャニーズメンバーに注目したい。

東山紀之

 『必殺仕事人』シリーズや『刑事7人』シリーズ(ともにテレビ朝日系)など、多くのシリーズドラマを持つ東山紀之。ドラマや映画だけでなく、舞台でもその演技力を遺憾なく発揮し続けている。そんな東山はこれまで『ZONE』『プロ野球戦力外通告・クビを宣告された男達』(ともにTBS系)でナレーションを務めてきており、現在は『バース・デイ』(TBS系)のナレーションを担当している。舞台で鍛えられた東山の声は、深く力強いのが特徴だ。ナレーションの一人称が「僕」であることも相まって、淡々と語るタイプのナレーションではなく、力強く感情が籠もっているのも東山のナレーションの特徴ではないだろうか。ストイックなことでも知られる東山。同じくストイックに自分を律し続けるトップアスリートたちに共感していることも、熱のこもった東山のナレーションに繋がっているのかもしれない。アスリートを中心に取り扱っている同番組、出演するアスリートたちの背中を押すような東山の声がぴったりフィットしている。

V6 井ノ原快彦

11月8日公開『映画すみっコぐらし』井ノ原快彦さん、本上まなみさんナレーションメイキング映像

 司会にキャスター、『特捜9』シリーズ(テレビ朝日系)などのドラマ……と、幅広い活躍をみせるV6・井ノ原快彦。イクメンジャニーズとしてもポジションを確立し、好感度が高いジャニーズでも常連となっている老若男女問わず人気があるメンバーだ。そのイクメンイメージを活かして、2019年11月に公開された劇場アニメーション『映画 すみっコぐらし とびだす絵本とひみつのコ』ではナレーションに挑戦。メイキング映像をチェックすると、井ノ原らしい優しい声色が聞こえてくる。口元にほほえみを浮かべ、まるで子どもに読み聞かせをしているかのような温かい雰囲気が漂っている。そしてところどころ、メンバーたちとワチャワチャしている時に見せるような、“素の井ノ原”といった部分も感じられるのも良い。『特捜9』シリーズの浅輪直樹役などでは、熱く真面目な一面を見せることが多かったが、今回のナレーションでは観客となるであろう子どもたちにしっかり寄り添った「パパの顔」が出ているのではないだろうか。普段の井ノ原の優しさが滲み出ている、心温まるナレーションである。

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