夏帆×臼田あさ美×佐藤玲×山田真歩が語り合う、バカリズムの不思議な台本 『架空OL日記』番外編
「無茶ぶりのダンスがいつも本当に困ります」
ーーそれぞれのキャラクターはどんな風に役を作っていきました?
臼田:何もしないことの方が多かった気がします。
山田:自然に喋っているとそういうキャラクターになるから、やっぱりセリフがすごいんだね。
臼田:それもだし、真歩さんだけど、真歩さんじゃなくて酒木さんだし(笑)。同じくサエちゃんもそうで。
佐藤:セリフを言ってると、だんだんとサエちゃんに自分自身も思えてくるというか。
夏帆:この5人で集まると、カメラが回っていない時も自然とその役と同じ立ち位置で会話してますよね。その役が言いそうなことをそれぞれが話していて(笑)。
臼田:口から出ちゃうよね。それが妙に心地良いんだよな。
夏帆:役作りのためにあえてやっているわけではなくて。
山田:あー、確かに。でも逆に「物凄く役作りしてました!」みたいに話したら面白いのかな?
臼田:本当はこんなんじゃないですって?
佐藤:嘘を(笑)。
山田:そういう苦労話とかが聞きたいのかなって。
臼田:エピソードが何もなさ過ぎるもんね(笑)。
山田:大変でしたよ。大変なこともあったよね?(笑)
佐藤:私はサエちゃん結構大変でした。テンションが高いのと、あとかわいく見えて、たまに発言でイラっとされる、けど憎めない、みたいなラインが分からなくて。
山田:それは大変だよね。
佐藤:でも、みんなと会話していくうちになんとなく分かっていったかなという感じで、最初はたぶん結構めちゃくちゃなことを言ってたと思います。
山田:マキちゃんがジムのシーンで持ってたダンベルって本当は重かったの?
夏帆:あれは重くない(笑)。
山田:役作りしたのかなって思ったんだけど。
夏帆:違う(笑)。あれは軽いのを作ってもらいました。
佐藤:フォームとかすごく綺麗でした。
臼田:でも、役作りで言ったら真歩さんの札勘が1番練習の成果じゃない?
山田:札勘はドラマで散々やったから手が覚えてたの。一番大変だったのはポスター巻き。「ポスター巻き業界でもやっていけるレベル」って台本に書いてあって、どういうことだろうと思って、ずっと家で練習してたから、そういう地味な役作りはあったかも。
夏帆:でも私も、営業の窓口でお客さんと一番接客しなきゃいけないポジションが大変だったかも。お客さんとの接客の時に話す業務的なセリフが長くて、しかも難しくて。
山田:小峰さんは苦労したことないの?
臼田:私は無茶ぶりのダンスがいつも本当に困ります。あそこ演出ないから。
山田:「自由にやってください」みたいなね。
臼田:「今までと違うのやってください」みたいに言われるから。でも絶対に準備しちゃいけないと思ったし、練習しちゃいけないと思った。
山田:確かに何度もやると即興な感じが出ないよね。
臼田:監督が突然、「椅子に乗ってください」とか「ここから去っていくところの隙間でやってください」とか、バッグを持っていたり靴を持っていたり、その状況になってみないと分からないから。ドラマ版の時にすごく緊張して、準備していかないと怖いと思ったけど、もう絶対準備しちゃダメと思って。
山田:それたぶん、お笑いの人に近いよね。
夏帆:瞬発的(笑)。
山田:今回はあえて準備しないってことが大変だったのかな。
臼田:よく言ったらそうかも。