“新生M!LK”としての決意表明 ショートフィルムで見せた、5人で進んでいこうとする前向きさ

“新生M!LK”としての決意表明

 メンバーそれぞれが俳優、モデルとしても活躍している5人組ダンスボーカルユニット、M!LKが3月11日に3rdアルバム『Juvenilizm-青春主義-』をリリースするのに合わせ、自身が主演したショートフィルム『M!LK Juvenilizm-青春主義-Special Short Film-』を渋谷 HUMAXシネマにて3月7日~15日の期間限定公開する。本作は、アルバムに収録されている5つの楽曲をモチーフに、メンバーがひとりずつ主演した5本の短編と、制作のきっかけとなったリード曲「Winding Road」のMVで構成された約42分の映像作品。『コンフィデンスマンJP』(フジテレビ系)、『グッド・ドクター』(フジテレビ系)、『僕だけが17歳の世界で』(AbemaTV)などを手掛けた金井紘が監督を務め、5人それぞれの“青春”のかたちを活写した。メンバーもみずみずしくも等身大の演技を披露しており、新たなM!LKの表情が見られる作品になっている。

 物語は、高校卒業から数年が経った親友5人組の現在の姿からスタート。希望に溢れ、大人への一歩を踏み出した頃とは一転、想像していた未来とは違う現実に打ちのめされる日々。5人は卒業の日にした約束を果たすべく久々に顔を合わせ、想いを新たにそれぞれの日常へと戻って行くまでが描かれる。

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 楽曲「君がくれた宝物ならココにある」をモチーフに新人美容師を演じるのは佐野勇斗。「晴れのち曇り時々虹」では、吉田仁人が就活中の大学生を演じ、山中柔太朗は「last moment」でフリーターに扮する。また 、「DEAR LIFE」では曽野舜太が配達員を、塩崎太智は「Don’t think, Jump!」で俳優の卵を演じた。

 境遇こそ違えど、自分の進む道に不安を抱き、焦り、悩む若者に扮した点は5人全員に共通するところ。そして、最後には一歩踏み出すことを決め、晴れやかな表情を見せる点も同じだが、それゆえ5人の演技へのアプローチや表現力に個性が表れていておもしろい。たとえば、佐野は思うように仕事ができずイラつくような、ちょっとしたやんちゃさを見せたり、吉田は就活につまずきながらも生真面目さを忘れないリーダータイプだったり。グループユニット内のキャラクターを、そのまま反映させたような役どころが、5人の自然な演技を引き出している。

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 そして、作品の中の5人が醸し出す何気ない空気感にも、メンバー同士の絆や互いへのリスペクトがにじみ出ている点も、見どころのひとつと言えよう。本作のテーマはタイトルどおり“青春”ではあるが、裏には仲間や友情といったキーワードも透けて見える。何かに行き詰まった時、仲間がいることがどれほど心の支えになるか。それを映像の中で彼ら自身が体現したことにも大きな意味があるように思える。金井監督も本作の公開に際し、「撮影時には、個々の俳優としてのポテンシャルはもちろん、5人集まった時の、1×5が10にも20にもなるグループとしてのパワーに圧倒されました」とコメント。5人である必然性、5人で進んでいこうとする前向きさが全編にわたって物語を彩っている。

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