喜美子と八郎、ハグの先にある壊して築く新たな関係 『スカーレット』一旦の最終回のような展開に

『スカーレット』一旦の最終回のような展開

 「寄り添うこと、思いやること、時には背負ったりすること」「誰かの人生を思うことによって、自分の人生も豊かになる」小池の言葉にある通り、喜美子と八郎が忘れてしまっていたのは、相手を思いやること。そして、2人が私たちに教えてくれるのは、人はいつだってやり直せるということ。放送をあと1カ月残して、一旦の最終回を観たような晴れやかな気分になった。

 第21週「スペシャル・サニーデイ」は、信作(林遣都)と百合子(福田麻由子)が中心に描かれる特別編。放送終了後に、スピンオフが決まることはこれまでの朝ドラにおいて多々あるが、本編の中で特別編がオンエアされるのは珍しい。夫婦のあれこれがギュッと詰まったサニーの1日。笑いが絶えない1週間が始まりそうだ。

■渡辺彰浩
1988年生まれ。ライター/編集。2017年1月より、リアルサウンド編集部を経て独立。パンが好き。Twitter

■放送情報
NHK連続テレビ小説『スカーレット』
2019年9月30日(月)〜2020年3月28日(土)放送予定(全150回)
出演:戸田恵梨香、富田靖子、大島優子、林遣都、松下洸平、黒島結菜、伊藤健太郎、福田麻由子、マギー、財前直見ほか
脚本:水橋文美江
制作統括:内田ゆき
プロデューサー:長谷知記、葛西勇也
演出:中島由貴、佐藤譲、鈴木航ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/scarlet/

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