『シロクロ』清野菜名×横浜流星アクションの秘密は“躍動感”? 異なるスタイルが交わるカッコよさ

『シロクロ』清野菜名×横浜流星アクションの秘密は“躍動感”? 異なるスタイルが交わるカッコよさ

 清野菜名と横浜流星という二大アクションスターによるアクションシーンが魅力でもある日曜ドラマ『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(読売テレビ・日本テレビ系)。なぜ視聴者は2人のアクションに惹きつけられるのか? 他にはない、その躍動感の魅力について考察したい。

 『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』(以下、シロクロ)の見どころの一つがスタントなしの清野と横浜のアクションシーンだが、これもシロとクロのように2人が対照的なアクションをしているから面白い。清野はアクロバティックなアクションの中に、道具を使ったり、可愛らしい構えや敵のベルトを取ってズボンを下ろしたり、プロレス技、途中で手が痛い素ぶりなど、コミカルさを取り入れたアクション。横浜は一撃必殺の間合いのアクション。例えるなら、清野がジャッキー・チェンで、横浜はブルース・リーのアクションと言えば、映画好きなら違いが分かると思う。その色の違いはお互いの役柄とも言えるが、ただ彼らのルーツを知るとお互いのキャリアからくるものだということが分かってくる。

 清野のアクションはアクロバティックなのが特徴的で、そのルーツは、高校1年の時に見た映画『バイオハザード』のミラ・ジョボヴィッチのアクションへの憧れ。「壁を蹴ってバク宙をするシーンがあって、これやりたい!と思って。」(『ZIP!』2019年1月31日インタビュー)という理由で、趣味で1年間アクション養成所にて、映画『キングダム』の左慈役や、アクション監督でもある・坂口拓のもとボクシングの立ち回りやアクロバットなど本格的なアクション訓練を受け、高校では3年間アクション部に所属した。

 なかでも驚かせたのが、『シロクロ』のメイキングで横浜が「すごいよ」と言っていた清野の「側宙」(空中で側転する技)。『TOKYO TRIBE』で初挑戦し、後にアクエリアス クリアウォーターのCMでも見せるなど、側宙は清野の代名詞であり必殺技になっている。シロクロでは、バク転の連発や、側宙の発展系とも言えるバタフライツイストorコークスクリューのような技まで披露している。

 『シロクロ』では、枕や靴など、凶器ではないその場にある道具を自然の流れで使っているところに清野の成長が伺える。また、アクションにプロレス技を加えるのは最近のトレンドであるが、ミスパンダは、緊迫した場面でクロスチョップやサソリ固めをすることで、茶目っ気を演出するのに一役買っている。一般的なアクションができる女優は、激しいアクションだけで精一杯だが、『シロクロ』での清野は、道具やプロレス技を使ったトリッキーなアクションを取り入れ、それを軽やかに面白く魅せるのが、他のアクション女優より一つ上のステージにいると感じる。

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