『シロクロ』清野菜名×横浜流星アクションの秘密は“躍動感”? 異なるスタイルが交わるカッコよさ
一方、横浜流星は、小学生から始めていた極真空手(初段)の猛者であり、中学3年生の時に世界大会(2011第7回国際青少年空手道選手権大会13・14歳男子55kgの部)で優勝をしている格闘技のガチ勢。なので、横浜が見せるアクションの迫力や型の美しさは、本格的ではなく本物だ。ただ、『おしゃれイズム』(日本テレビ系)に出演した際に当時の映像が流れ、その軽やかなバックステップは、極真と言うより、ブルース・リーか初代タイガーマスクのようなジークンドーにも見える可憐な動きをしていたのが印象的だった。
シロクロでは、横浜の特性を遺憾なく発揮させるアクション演出をしていて、前回の偽・飼育員さんとの対決でも、一撃必殺を狙う緊張感と間合い、後ろ回し蹴りの攻防、かかと落としやボディへの正拳突きの説得力は、まるで空手の試合を見ているよう。『烈車戦隊トッキュウジャー』出身の横浜同様、最近はライダーや戦隊ヒーロー出身でアクションをこなすイケメン俳優が多いが、違いはその説得力にあると思う。また、シロクロでは、空手アクションだけに留まらずパルクールにも果敢にチャレンジし、見事に重量を感じさせない可憐な動きをしたことで、戦いだけではない新たなるアクションへの意欲がうかがえる。
様々なアクションキャリアを積み、魅せることに特化した清野と、本物のアクションをする横浜がコンビを組むのだから、当然魅力的だし、ファイトスタイルが違う2人だからこそ、一番の見せ所で2人の動きがリンクした時の爽快感とカッコよさを感じるのである。しかし、なぜ元天才囲碁少女が、ミスパンダになるとここまで強いのか。催眠だけで強くなるのだろうか? 今後その謎が明かされるのか気になるところだ。
■放送情報
『シロでもクロでもない世界で、パンダは笑う。』
読売テレビ・日本テレビ系にて、毎週日曜22:30〜23:25放送
出演:清野菜名、横浜流星、山崎樹範、吉田美月喜、中田圭祐、祷キララ、山口紗弥加
監督:遠藤光貴
脚本:佐藤友治、蛭田直美
チーフプロデューサー:岡本浩一(読売テレビ)
プロデューサー:福田浩之(読売テレビ)、馬場三輝(ケイファクトリー)、千葉行利(ケイファクトリー)
共同プロデューサー:池田健司(日本テレビ)
制作協力:ケイファクトリー
制作著作:読売テレビ
(c)読売テレビ
公式サイト:https://www.ytv.co.jp/shirokuro/
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