奈緒「誰かと一緒にものを作りたいからここにいる」 女優として大事にしている、師匠からの言葉

奈緒が大事にする師匠からの言葉

「一人でやんちゃな冒険をする年にしたい」

ーー奈緒さんが女優をやっていて楽しいなと思う瞬間は?

奈緒:現場がやっぱり1番楽しいし、一緒にやってる人たちの顔を見るためにやっているなって思います。もちろんお芝居自体が楽しくて自分のためにやっていることですが、きついことや1人では乗り越えられないことも、誰かと今この場所で一緒に乗り越えたり、完成したものを見て喜んだり。その時に、私は誰かと一緒にものを作りたいからここにいるんだなとすごく感じます。

ーー1月のドラマ『やめるときも、すこやかなるときも』の撮影中と聞きましたが、現場の雰囲気はどうですか?

奈緒:わりと短い撮影期間なのですが、この現場が終わるのが寂しいとスタッフさんも感じてくださっていて、それが本当に寂しいけど嬉しいですね。『あなたの番です』の時にご一緒したスタッフさんたちが多く入っているので、去年半年間一緒にいたメンバーと今また一緒にいて、もうちょっとでもう一年近く顔を合わせていることになるんですよね。自分自身の1年の流れを知ってくださっているスタッフさんたちが見守ってくれている中で、また全然違う役でお芝居ができて、絶対に良い作品にしたいって思います。

ーー主人公の桜子に共感する部分とかはありますか?

奈緒:桜子は自己評価がすごく低くて、自分に自信がない女の子なんです(笑)。だからまた自信の話になるんですけど(笑)、私は克服をできたけれど、桜子はどこか自分に一番自信がなかった時と重なる部分はあって、他人事とは思えない役です。枝分かれした自分の人生があったとしたら、桜子みたいになってたかもしれない。

ーー今までラブストーリーをやったことは?

奈緒:単発では何回かありますが、連続ドラマでラブストーリーをやるのは初めてです。ラブストーリーはやっぱり新鮮で、お話を聞いた時に、ちょっと緊張するなと思っていたんですけど、原作を読ませていただいて、これは自分がやっていいラブストーリーだと思えて、ぜひやりたいと思いました。恋愛って本当に難しいし、でも誰しも1回はしたことがある、全ての人にその物語があるのがラブストーリーだと思うんですけど、お姫様と王子様が出てくるようなラブストーリーは私自身もお腹いっぱいなところがあって。今回は桜子も壱晴(藤ヶ谷太輔)も全然お姫様でも王子様でもなくて、傷を抱えた2人で何か希望のある明るいラブストーリーを奏でられたらいいなと思います。

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ーー2020年は映画『スマホを落としただけなのに 囚われの殺人鬼』、『みをつくし料理帖』、舞台『今が、オールタイムベスト』といくつもの作品が発表されていますね。2019年に奈緒さんを知った方に対して、今年の奈緒さん自身の注目してほしいところを教えてください。

奈緒:2019年は多くの方に名前を覚えてもらった年でした。今年の作品は、おそらく私が出てると知らずに見る方もたくさんいると思うんです。その時に「これも奈緒だったんだ!」って思われるように一つ一つの役を丁寧にやりたいなと思っています。ここにも奈緒がいると思われるような存在になりたいです。

ーー女優としての目標はありますか?

奈緒:「もういい、もうやり尽くした!」と言って最後に引退することです。きっとそうはならないと思うんですけど、目標は大きければ大きいほどいいと思っているので、それぐらいの気持ちでやりたいです。

ーー2019年はやはり体感としてはあっという間だったんでしょうか。

奈緒:そうですね。日の境目がわからないぐらい密度の濃ゆい日々が続いた時もあったので、ざっくり1週間で1日ぐらいの感覚だった時もあって(笑)。舞台の時期は、毎日決まった時間に稽古があるので、ルーティンが生まれたのは新鮮でした。

ーーお仕事の合間など、リラックスしたい時は奈緒さんは何をしていますか?

奈緒:最近は寝ることと、映画館に行きます。映画って夢があるなと思うんです。もちろん小さい時もそう感じていましたが、歳を重ねていっても、きっと映画ってずっと夢を見させてくれるものなんだろうなと。私自身も映画に助けられたこともあるので、1人でもそういう人が増えたら人生が楽しくなると思っていて、ちょっとでもその瞬間に立ち会えたらいいなと感じています。

ーー最後に2020年、奈緒さん自身の、女優としてではなく、一人の人間としての豊富を教えてください。

奈緒:2020年はもう少しやんちゃになりたいです。私は一度一緒にお仕事した人たちのことがすごく好きになってしまって、時間が足りなくなる時があって。それを一度休憩して、1人の時間で人に迷惑をかけずにいろんな挑戦をしてみたいと思っています。みんなが私と話して楽しいとか面白いと思ってくれるように、一人でやんちゃな冒険をする年にしたいですね。

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(取材・文=大和田茉椰/写真=林直幸)

■放送情報
『やめるときも、すこやかなるときも』
日本テレビにて、2020年1月20日(月)深夜24:59スタート(Huluでも配信)
出演:藤ヶ谷太輔、奈緒
原作:窪美澄『やめるときも、すこやかなるときも』(集英社文庫刊)
脚本:桑村さや香
演出:小室直子
音楽:赤い靴
編成企画:田中宏史、川口信洋
チーフプロデューサー:福士睦
企画プロデューサー:長松谷太郎
プロデューサー:能勢荘志、高橋淳之介(「高」の正式表記はハシゴダカ)、松山雅則
制作プロダクション:トータルメディアコミュニケーション
製作著作:日本テレビ、ジェイ・ストーム
(c)NTV・J Storm
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/tomoniikiru/
公式Twitter:@tomoniikiru_ntv
公式Instagram:@tomoniikiru_ntv

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<応募締切>
1月13日(月)

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