「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『テッド・バンディ』

今週の編集部オススメは『テッド・バンディ』

 ここまで書いてきたが、作中のテンションは前述したように非常に軽やかなので、気軽な気持ちで鑑賞できる作品だ。バリンジャー監督曰く、バンディの熱狂が巻き起こった当時を再現するためにカメラワークやカラーリング、小道具には注力したとのことで、70年〜80年代の世界観を体験するという楽しみ方もできる。

 本作を鑑賞しているとバンディをアイドル視しそうになってしまっている自分がいるのは確かだ。特に近年では『ジョーカー』『ハウス・ジャック・ビルト』など巨大な悪を主人公にし、人気を博した作品も多い。しかし、今回の『テッド・バンディ』は「実在」した人物が主人公で、事件は実際に起こってしまった。恐怖はいつも突然にやって来る。油断してはいけないのだ。

 リアルサウンド映画部では、『テッド・バンディ』に関するコラムをいくつか掲載しています。鑑賞前後に読んでいただけたら、とても嬉しいです。

■公開情報
『テッド・バンディ』
TOHOシネマズ シャンテほか全国公開中
原作:エリザベス・クレプファー『The Phantom Prince: My Life With Ted Bundy』
脚本:マイケル・ワーウィー
監督:ジョー・バリンジャー
出演:ザック・エフロン、リリー・コリンズ、カヤ・スコデラリオ、ジェフリー・ドノヴァン、アンジェラ・サラフィアン、ディラン・ベイカー、ブライアン・ジェラティ、ジム・パーソンズ、ジョン・マルコヴィッチ
提供:ファントム・フィルム、ポニーキャニオン
配給:ファントム・フィルム
(c)2018 Wicked Nevada,LLC

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