『スター・ウォーズ』完結にデイジー・リドリーらが心境を吐露 レイの両親は「明かされる」

『SW』完結にデイジー・リドリーら心境吐露

 「レイの両親は明らかになるのか」という質問が記者から寄せられると、リドリーは「明かされます」と回答。続けて、「『最後のジェダイ』が終わった時、自分自身、レイが学んだことに満足していました。ただ、その時に言われた言葉に対して、彼女自身がフラストレーションを感じていて、答えを求めているのではないかと考えました。彼女は前に進むために自分が今までに失ったものを知らなければいけないと思ったんです。この作品では、それを模索し、その答えが明かされます。ただ、『スター・ウォーズ』が美しいと思うのは、もちろん血の繋がった家族の物語である一方、自分が誰を愛するのかを見つけ、家族を作っていく物語でもあること。『フォースの覚醒』で出会った友人であるフィンのように、血で繋がっていなくても、愛や友情が生まれる関係が人にとっていかに大きいかが、とても美しいところだと思います」と自身の考えを述べた。

 『フォースの覚醒』公開時の来日記者会見では、高田馬場から惑星タコダナの名前をつけたことを明かしたエイブラムス。本作において、日本から影響を受けた様子があるかを聞かれたエイブラムスは、「カイロ・レンのマスクが割れるところでは、日本の伝統である“金継ぎ”を使っています。また、レン騎士団は黒澤明の作品からかなり影響を受けています。それに、私の友人である村上隆も出ています」と日本との関係も明らかにした。

アンソニー・ダニエルズ

 ファンの間では、予告編におけるC-3POの「最後にもう一度だけ友人たちに」というセリフが大きな話題に。そのことについて問われたダニエルズが、「いろんな解釈ができるので、とても美しいセリフです。自分の友人や仲間に対してのお別れをという意味にもとれるし、皆さんに対してのお別れともとれます。あと数日だけお待ちいただければ」と答えると、会場からは笑いが起こる。続けて、「現場でも、とても感動するセリフでした。そして、友人でもあるJ・Jが素晴らしい編集をしてくれました。あと数日間、これが一体どういう意味であるのかを考えていただきたい」と念を押した。

 さらに、ダニエルズが9作全ての作品に出演している唯一のキャストであることから、「ファンの間では、C-3POが真の悪役ではないかという説もある」と海外メディアが言及。すると、ダニエルズは「ファンのみなさんの想像力は素晴らしい。『スター・ウォーズ』はまさにそういうものからインスピレーションを受けていると思います。ファンの皆さんの発想の中には、クリスやJ・Jが思いつかないようなものもあります。ですが、もう少しお待ちください(笑)。私自身、全作品に出演しているので、全ての作品を紡ぐ要素になってはいますが、それと同じように、闇も紡いできています。C-3POは金色でピカピカ光ってはいますが、それは闇であることを欺くものかもしれません」と答えた。

 ファンが唱える説については、テリオも「議論はしました」と明かしながら、「面白いと思ったもの、クレイジーだと思ったもの、なかなかいいものもありましたが、どれも実際に使ってはいません。ただ、J・Jも私もファンなんです。だから、脚本家として議論することもあれば、ファンとして議論することもありました」とコメント。そして、「今まで言えなかったことがあります。実は、アンソニー・ダニエルズが、私とJ・Jにとって、本当の意味でのインスピレーションになったんです。私が一番最初に観た『スター・ウォーズ』作品は『ジェダイの帰還』だったのですが、その時以来、ずっと彼の声が頭の中にありました。C-3POのセリフをもう書くことができないのは悲しいです。それほどC-3POとアンソニーは、『スター・ウォーズ』シリーズのハートであり、魂であると思います」とダニエルズへの思いを告白。

J・J・エイブラムス

 すると、エイブラムスは「僕はアンソニーと問題があります(笑)」と冗談を挟みながら、「今クリスが言ってくれたことが嬉しいです。私たちは今、レジェンドと一緒に座っているわけです。映画の中では、彼の顔は一度も見れません。声もパフォーマンスも彼のものではあるけれど、常にコスチュームの中にいるわけです。また、C-3POは『スター・ウォーズ』で一番最初に登場するキャラクターでもある。映画の中で笑ってもいいんだというトーンも彼が作ってくれたもの。そういうことを、顔を隠してやり続けるのは、役者としてものすごく難しいことだったと思います。語り尽くせないほどのアンソニーの見事なパフォーマンスを褒め称えたいと思います」と語り、会場からは大きな拍手が巻き起こった。

抱擁するアンソニー・ダニエルズとクリス・テリオ

 その後に行われたフォトセッションでは、テリオとダニエルズが抱擁を交わす場面も。大きな拍手に包まれ、キャスト・スタッフは会場を後にした。

デイジー・リドリー
デイジー・リドリー
オスカー・アイザック
オスカー・アイザック
ジョン・ボイエガ
ジョン・ボイエガ
アンソニー・ダニエルズ
J・J・エイブラムス
クリス・テリオ
キャスリーン・ケネディ
BB-8
R2-D2
previous arrow
next arrow
 
デイジー・リドリー
デイジー・リドリー
オスカー・アイザック
オスカー・アイザック
ジョン・ボイエガ
ジョン・ボイエガ
アンソニー・ダニエルズ
J・J・エイブラムス
クリス・テリオ
キャスリーン・ケネディ
BB-8
R2-D2
previous arrow
next arrow
20191212-starwars-sub2
20191212-starwars-sub1
20191212-starwars-sub3
20191212-starwars-sub5
20191212-starwars-sub4
20191212-starwars-sub8
20191212-starwars-sub9
20191212-starwars-sub10
20191212-starwars-sub11
previous arrow
next arrow
20191212-starwars-sub2
20191212-starwars-sub1
20191212-starwars-sub3
20191212-starwars-sub5
20191212-starwars-sub4
20191212-starwars-sub8
20191212-starwars-sub9
20191212-starwars-sub10
20191212-starwars-sub11
previous arrow
next arrow

(取材・文=宮川翔)

■公開情報
『スター・ウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』
12月20日(金)全国ロードショー
監督・脚本:J・J・エイブラムス
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
(c)2019 ILM and Lucasfilm Ltd. All Rights Reserved.
公式サイト:https://starwars.disney.co.jp/movie/skywalker.html

関連記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「レポート」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる