『G線上のあなたと私』酔っ払いの波瑠が中川大志にぶつける本音 人はなぜ結婚するのか

『G線上のあなたと私』人はなぜ結婚するのか

「“結婚したい“って気持ちと、“この人と結婚したい“って気持ちは、似てるようで全然違うの。“結婚したい“からすぐ“結婚しよう“じゃ、それ相手は誰でもいいってことになるじゃない」

 火曜ドラマ『G線上のあなたと私』(TBS系)第5話のサブタイトルは「なんで結婚するの?」。確かに、なぜ人は結婚するのだろうか。そう改めて考えた人も多い夜だったのではないだろうか。

 大人のバイオリン教室で出会った也映子(波瑠)、理人(中川大志)、幸恵(松下由樹)は、年齢も性別も環境もバラバラ。だが、彼らを結びつけたのはバイオリンという未知なる楽器に挑む同志になれたから。だが、週1回、同じ時間を共有していくうちに、3人は習いごと仲間と呼ぶ以上の絆を育んでいく。それは“結婚“という未知なる制度に翻弄される同志だったからかもしれない。

 婚約者から結婚直前にフラれた也映子は、その心にあいた穴を埋めるかのように大人のバイオリン教室に通い始めた。理人は、実兄の元婚約者・眞於(桜井ユキ)を放っておけない気持ちから、幸恵は夫の浮気や姑との同居のストレスから……それぞれ振り返ると、細部は異なれど大まかにみれば“結婚“という制度から派生したモヤモヤに悩み、もがいている。

 幸恵の姑の病気をきっかけに、バイオリン教室で揃うことがなくなると、いよいよそれぞれの悩みに1人で立ち向かい始める3人。也映子は婚活を始め、理人は眞於との繋がりであるバイオリンを置き、幸恵は介護と家事に追われるが、3人とも空回りの日々が続く。

 たまらず電話で近況報告し合う也映子と幸恵。「でも、やっぱ家庭っていいなって思うんですよ。安心できる場所も欲しいし」。そうつぶやく也映子に、幸恵は「それはファンタジー。家庭は修行の場よ。焼けた石の上、素足で歩くようなもの」と本音が飛び出す。

 一方、眞人は真於の左手を襲う病魔について兄・侑人(鈴木伸之)に話すも、「あいつ聞いてもなんも言わねえもん。ニコニコ笑ってるだけで……やっぱり俺と眞於は結婚しなくてよかったんだよ。だって、結婚ってそういうことじゃねえもん」と開き直られ、「だったら結婚しようなんて言うなよ」と腹を立てるのだった。

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