桐谷健太「今、自分の中で新たに脱皮している」 40歳を目前にして迎えた転機を語る

桐谷健太「ひと月レベルで変わっていたい」

「考え方が、徐々に変わり始めた」


――桐谷さんはあと3カ月程で40歳を迎えられます。30代はどんな年でしたか?

桐谷:いや~、楽しかったですね。でも、基本的には20代、30代とかで、あんまり分けていないというか、むしろ、ひと月レベルで変わっていたい。ホンマは、一分一秒レベルでどんどん生まれ変われたらいいなって思うくらいなんですよ。とはいえ30代を振り返ってみると、考え方や取り組み方、人との向き合い方とかは、めちゃくちゃ変わってきているかもしれません。40手前にして、まさに今、自分の中で新たに脱皮している感じがありますね。

――何かきっかけになるようなことが?

桐谷:今年の1月に夕暮れの公園を散歩してたら、小学校低学年と、幼稚園くらいの2組の男女きょうだいが遊んでいたんです。冒険ごっこが始まったので「危ないから、俺も行くわ」って、4人の後ろをついて行ったんですよ。工事現場の横だったり、植木鉢が並んでいたり、木が生い茂っていたりする場所を探検していて、俺も四つん這いにならないと通れないようなところを必死に進んだわけです。

 そしたら、前からオレンジ色の西日がピカーッと差してきて。その瞬間、自分が友達と時間を気にせずに遊んでいた少年の頃がフラッシュバックしたというか、一気にその頃の自分に戻った感覚になったんです。子どもたちの背中が友達の背中に見えて、感動で泣いてもうたんですよ。「これや! この感覚!」って。

 俺は今まで、もっと欲しいとか、もっとこう思われたいとか“もっともっと”と思っていたけれど、「あ、このパーフェクトな感覚、子どもの頃からあるやん! 俺、心にも体に色々くっ付けすぎたな」と。それを今から「削いでいくんや、いらないものをどんどん取っていこう」と思ったんです。子ども達は「おっさん泣いてるで」という顔で見ていたけれど、「俺のことはいいんだ。続けてくれ」みたいな(笑)。

――素敵な体験ですね。

桐谷:めっちゃ嬉しかったし、その出来事が俺の中ですごく大きかった。そこから、いろんなものに対する考え方が、徐々に変わり始めた気がしますね。

 (取材・文=nakamura omame)

■放送情報
金曜ドラマ『4分間のマリーゴールド』
TBS系にて毎週(金)22:00~22:54放送中
原作:キリエ『4分間のマリーゴールド』(小学館ビッグスピリッツコミックス刊)
出演:福士蒼汰、菜々緒、桐谷健太、横浜流星
脚本:櫻井剛
演出: 河野圭太
プロデューサー:橋本芙美
製作: 共同テレビ、TBS
(c)TBS (c)キリエ/小学館
公式サイト:https://www.tbs.co.jp/4mari/
公式Twitter:@4mari_tbs
公式Instagram:@4mari_tbs

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