『まんぷく』放送後も出ずっぱり! 瀬戸康史、前原滉、毎熊克哉ら「塩軍団」俳優の活躍を追う
「塩軍団」俳優たちの活躍が嬉しい。「塩軍団」とは、2018年10月から2019年3月にかけて放送されていたNHKの連続テレビ小説『まんぷく』で、長谷川博己演じる発明家・萬平を手助けする若者たち。個性豊かなキャラクターを演じていた若手俳優たちは、視聴者から「お塩メン(推しメン)」や「塩ザイル(男性だけの大所帯から、ダンス&ボーカルグループ・EXILEとかけて)」と愛されていた。そんな彼らが『まんぷく』放送後も精力的に活動を続けている。
主人公を献身的に支える瀬戸康史
瀬戸が『まんぷく』で演じていたのは、萬平の右腕として活躍する神部。萬平が盗みを働こうとした神部を許したことがきっかけで、神部はその恩を返そうと萬平の発明に献身する。瀬戸は人懐っこい笑顔を見せる神部を愛嬌たっぷりに演じていた。
『まんぷく』で盗人として登場した瀬戸だが、現在放送中の『ルパンの娘』(フジテレビ)では泥棒と敵対する「警察」を演じているのが面白い。主人公・三雲華(深田恭子)は泥棒一家“Lの一族”の娘。そんな彼女と恋に落ちるのが、瀬戸演じる警察一家の息子・桜庭和馬だ。
また『ルパンの娘』では、『まんぷく』で神部の妻・タカを演じた岸井ゆきのとの共演が話題に。岸井は和馬のお見合い相手として地味なビジュアルで登場。塩軍団を魅了したタカの雰囲気を一切感じさせない岸井との共演に、SNSでは「神部夫婦がお見合いしている」「2人の演技が上手くて神部夫婦に見えない」という声があがっていた。
「情に厚い」といえば中尾明慶
中尾は塩軍団いち喧嘩っ早い岡を演じていた。岡は登場した当初、塩軍団内で問題を巻き起こすトラブルメーカー的存在だったが、困っている人を助けたり、萬平や福子(安藤サクラ)に義理堅い素顔を見せ、話数を重ねるごとに人情味のある人物だということが判明。ドラマ終盤では頼り甲斐のある兄貴分へと成長していた。
『監察医 朝顔』(フジテレビ系)では、主人公・万木朝顔(上野樹里)の同僚・高橋涼介を演じている。高橋は天真爛漫な性格で、無骨な岡とは正反対だ。そんな高橋は検査技師として法医学者を縁の下でサポートするだけでなく、悲しみを抱えながら目の前の遺体に向き合う朝顔を明るく支えている。
妙なインパクトを残す前原滉
ランニングシャツに丸メガネがトレードマークの小松原を演じていた前原。一目見ればすぐに分かるビジュアルもさることながら、塩づくりのために連れてこられた男たちの中で、いつも笑顔を絶やさない、唯一無二の「癒し系」として存在感を発揮していた。
『まんぷく』ではほのぼのとした雰囲気で視聴者に癒しを与えていた前原だが、その演技力は「実力派」と呼ばれる俳優たちに引けを取らない。
『いだてん』(NHK総合)では、日本人初のオリンピック選手となった主人公・金栗四三(中村勘九郎)の同級生・平田を演じ、徒歩部の部員として四三らと共に過酷な練習に励む。スリリングな展開が話題の『あなたの番です』(日本テレビ系)では、“交換殺人ゲーム”の舞台であるマンションに派遣されてきた新管理人・蓬田蓮太郎として登場。蓬田は妙に馴れ馴れしく、いまいち掴みどころがない怪しげなキャラクターは、謎が謎を呼ぶ本作の世界観にマッチしている。