『なつぞら』広瀬すずが突きつけられた“子育て”への問題提起 『おしん』田中裕子からのエールも
保育所を探しに行ったにも関わらず、預ける場所を決められないままなつは帰ってきてしまう。なつは、そのことを坂場にも話せずにいたが、異変を感じていた坂場は、内容を詮索せずただそばにいてあげるのであった。そしてその晩、なつは腹痛で夜中に目が醒める。陣痛のあいだが短くなるまで様子をみていたなつと坂場であったが、感覚が狭まらず焦り出す二人。するとそこに、偶然、富士子(松嶋菜々子)が現れた。
123話の『なつぞら』は、子供を育てるのは女性の仕事、子供のために自分を犠牲にするのが当たり前という考えに対し、問題提起をするかのような回であった。なつは自身に突きつけられた課題に、どう答えを見つけるのだろうか。女性が子を預けて働くのが難しかった時代だが、なつと坂場だからこそ、乗り越えられる気がする。
■Nana Numoto
日本大学芸術学部映画学科卒。映画・ファッション系ライター。映像の美術等も手がける。批評同人誌『ヱクリヲ』などに寄稿。Twitter
■放送情報
連続テレビ小説『なつぞら』
4月1日(月)〜全156回
作:大森寿美男
語り:内村光良
出演:広瀬すず、松嶋菜々子、中川大志、染谷将太、川島明、小手伸也、藤澤恵麻、橋本さとし、田村健太郎、田中真弓、坂口涼太郎、井浦新、田中裕子ほか
制作統括:磯智明、福岡利武
演出:木村隆文、田中正、渡辺哲也ほか
写真提供=NHK
公式サイト:https://www.nhk.or.jp/natsuzora/