『東京独身男子』最終回、唯一結婚に漕ぎ着けたのは“あの人” 「出来る方がやる」ことで未来は開く
かずなとようやく正式に交際することになった太郎もさらに大きな一歩を踏み出していた。三好(斎藤工)から借りていた部屋が売りに出されることが決まり、引っ越しすることになる。そこで太郎はかずなに同棲話を持ち掛ける。
「本当はここでプロポーズすべきなんだろうけど」という前置きの後に、そこには自分都合だけでない真摯な太郎ちゃんの心からの誠意があった。
「自分の足で立てるようになることを先決にここから始めてもらえませんか? 今は“こうしなくちゃいけない”じゃなくて“こうしたい”を選びたい。かずなに側にいてほしいんだ」
再婚する気がなく“自分の人生何も残らないんじゃないか”と不安になるという三好も、一度クリニックという自分の大事なものを失いかけたことがきっかけで本当に“自分にとって”大事なものが見えたという。
ラストシーンはお馴染みAK男子3人の男子校ノリのじゃれ合いが見られた上で、「家族であってもなくてもこうやって一人一人が寄り添えばやっていける。思いが繋がり笑い合える、そんな暮らしを続けていきたい。ここ東京のどこかで」というメッセージで締めくくられる。
人生の不安が一気に解消してしまうほどの効力は持ち合わせていない「結婚」。「今の自分」に納得できていてはじめて大切な相手を支えられるということを双方肝に銘じておく必要があるだろう。生活や暮らしぶりについてどうしても調整が必須になった際には「出来る方がやる」というシンプルな信条を互いに持ち合わせ歩み寄る。その上で「正解」というよりは「より良い2人にとっての最適解」を見つけていくのが幸せへの近道だと言えそうだ。
■楳田 佳香
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好きで2018年の劇場鑑賞映画本数は96本。Twitter:https://twitter.com/Tominokoji
■放送情報
テレビ朝日系土曜ナイトドラマ『東京独身男子』
出演:高橋一生、斎藤工、滝藤賢一、仲里依紗、高橋メアリージュン、桜井ユキほか
脚本:金子ありさ
音楽:河野伸
演出:樹下直美、タナダユキほか
ゼネラルプロデューサー:横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)、菊池誠(アズバーズ)岡美鶴(アズバーズ)
制作協力:アズバーズ
制作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日
公式Twitter:https://twitter.com/AKDanshi
公式Instagram:https://www.instagram.com/akdanshi/