中丸雄一のフラットさに隠れる真相とは? 『わたし、定時で帰ります。』ハッキリと見えた巧の本音
もしかしたら中丸雄一ほど、演技に対して賛否両論ある人も珍しいかもしれない。
現在、中丸は『わたし、定時で帰ります。』(TBS系)で、主人公・東山結衣(吉高由里子)の恋人・諏訪巧を演じている。恋人のために手料理を振る舞う家庭的な面を持ち、結衣が元婚約者の種田晃太郎(向井理)と同じ職場で働くことにも理解があり、仕事の悩みも真剣に耳を傾ける……働く現代女性にとって理想的な結婚相手ともいえる男性だ。
そんな巧に扮する中丸の演技に、SNSを中心に様々な意見が聞こえてきた。淡々とした言い回し、微笑ましいほどライトなキス、急な仕事のトラブルで結婚の挨拶がドタキャンになっても変わらない表情に、演技力を問う声も多く上がった。一方で、まぶたの開き具合や視線の動きなど、うっかり見逃してしまいそうなほどの小さな変化に、感情の機微が現れているという声も。
世の中には、感情の起伏が少ない人が確かにいる。そして、中丸自身もその1人。KAT-TUNのコンサートで販売されるうちわの写真も、長年変わらないとイジられるほどだ。だからこそ、この議論が盛り上がっているのかもしれない。演じているのか、演じられていないのか。狙っているのか、天然なのか……。
誤解を恐れずにいえば、個人的にはどちらでもいいと思う。結果、私たちはそんな中丸の演技に気になる登場人物として心を掴まれているのだから。感情的にならずいつもフラットな巧に、結衣と同じように「癒やされる」という人もいるし、「本当にこんなにいい人なの?」と、ちょっと気がかりに思ってしまう人もいる。