福山雅治が走るのは河川敷から首都高の高架下へ 『集団左遷!!』第1章完結で見せた銀行員のプライド

『集団左遷!!』第1章完結で見せた銀行員のプライド

 日曜劇場『集団左遷!!』(TBS系)第6話が5月26日に放送された。

 半期業務目標100億円を達成できなければ廃店という蒲田支店。実現すれば目標達成に大手がかかる三嶋食品への20億の融資が詐欺であることが判明し、逃げた三嶋(赤井英和)を追って空港へ向かうところまでが前回のストーリーだ。

 なんとか三嶋を取り押さえたまではよかったが、片岡(福山雅治)はその場で倒れてしまう。その頃、三友銀行本部では頭取の藤田(市村正親)と常務の横山(三上博史)が火花を散らしていた。20億の融資詐欺を問題視し「1円でも届かなければ廃店は断行」と主張する横山を、合併前の大昭和銀行出身の藤田が牽制する。銀行上層部の対立は蒲田支店の運命にも影響することになった。

 ドラマ前半戦のクライマックスを迎える第6話は、銀行員としての姿勢をあらためて問いかける内容だった。実績を横取りされた羽田支店から顧客を取り返そうと話す滝川(神木隆之介)に、片岡は「どんなに状況が厳しくても、オレたちが仕事をするのはあくまでもお客様のため」で、それが銀行員のプライドなのだと返す。それに深く頷く行員たち。知らないうちに片岡イズムが浸透し、支店のメンバーもそれぞれが「ミニ片岡」として顧客のもとに足を運ぶ。

 そんなある日、サイボーグ義足をつくる会社を立ち上げたいという若者3人が片岡を訪ねてくる。「自己資金がないと難しい」と答えながらも「まずは事業計画をつくるように」とアドバイスする片岡。最後までプライドをもって銀行員の使命を貫く片岡に、妻のかおり(八木亜希子)や元蒲田支店の花沢(高橋和也)も新たな融資話を持ってやってくる。さらに、頭取の藤田からは大昭和時代に担当した西村精機を紹介される。稼働していない精密機械の工場をたたんでコインパーキングにする資金を融資してほしいと言うのだが……。

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