『東京独身男子』AK男子の課題点が明らかに 仲里依紗と小野武彦の鋭い指摘にうなる

『東京独身男子』AK男子の課題点が明らかに

 さて、サイドストーリーとして展開しているのは透子(桜井ユキ)を巡る三好と岩倉(滝藤賢一)の三角関係。透子が東京タワーをバックに今晩一緒に過ごす相手をコイントスで決める。この設定、絵面ともにトレンディーそのもので、優柔不断な太郎のドタバタ物語とはまた違った大人な風情を楽しめる良いスパイスになっている。


 岩倉の父・和雄(小野武彦)が危篤騒動を起こし、たまたまそれに立ち会った透子。透子へのお礼がしたいとゲストルームで食事会を開くが、そこで彼女が結婚に興味がないAK女子であることが発覚。

 かねてから「ここまで独身を貫いてきたんだから、この女性と巡り合うために俺は独りだったんだって思えるような素晴らしい女性と結婚したい」と熱望していた岩倉にとって、透子はようやく出会えた貴重な該当女性。だが皮肉なことにその透子には結婚願望がないと知り、「老後を考えると結婚できないなら意味がない」とすぐに引き下がろうとする。

 そこで和雄が断言した一言「結婚してようがしてまいが、子どもがいようがいまいが、結局人は1人さね。でもこの身体になって思うが、今まで自分に嘘付かんと踏ん張ってきたから胸張れるさね」。

 太郎はネガティブな意味で、岩倉は希望を込めてポジティブな意味合いで、それぞれ「結婚」が大きく自分の人生や生活を変えるものだと思い込んでいる節があるが、和雄の一言がそれを一蹴してくれている。

 さて第2話でのアジェンダが自分の身にも降りかかった三好の元に、今度は招かれざる客・元妻が現れる。さらに、今回第5話のアジェンダ「尽くすと相手は戻ってくる 恋のブーメラン現象」なのか、舞衣から「やっぱり友達じゃ嫌」だと迫られた太郎ちゃんは一体どうするのか!?

 最初は「俺らが本気出せば結婚なんてすぐ出来る」と言わんばかりの余裕を見せていたAK男子3人衆の課題点も明確になってきたところで、彼らはそれをどう乗り越えていくのか。ここからお手並み拝見だ。

■楳田 佳香
元出版社勤務。現在都内OL時々ライター業。三度の飯より映画・ドラマが好きで2018年の劇場鑑賞映画本数は96本。Twitter:https://twitter.com/Tominokoji

■放送情報
土曜ナイトドラマ『東京独身男子』
テレビ朝日系にて、毎週土曜23:15~0:05放送
出演:高橋一生、斎藤工、滝藤賢一、仲里依紗、高橋メアリージュン、桜井ユキほか
脚本:金子ありさ
音楽:河野伸
演出:樹下直美、タナダユキほか
ゼネラルプロデューサー:横地郁英(テレビ朝日)
プロデューサー:中川慎子(テレビ朝日)、菊池誠(アズバーズ)岡美鶴(アズバーズ)
制作協力:アズバーズ
制作:テレビ朝日
(c)テレビ朝日
公式Twitter:https://twitter.com/AKDanshi
公式Instagram:https://www.instagram.com/akdanshi/

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