中条あやみは“愛すべきキャラ”になれるか? 『白衣の戦士!』で堪能する“ナースドラマ”の醍醐味

中条あやみは“愛すべきキャラ”になれるか? 『白衣の戦士!』で堪能する“ナースドラマ”の醍醐味

 さて、医療モノが人気を呼ぶ要因のひとつとして“一話完結”というところがあるが、もちろん今作も同様。毎回違う患者にフィーチャーするため、各話ごとにテーマがわかりやすいのである。その上で、心に傷を負っている患者が多いという点は、看護師ドラマならでは。医療モノには、医師の手腕を物語の軸とする作品も多いが、看護師ドラマではそれが成立しない。裏を返せば、医療モノでありながら、治療ではなく患者との心の触れ合いをメインに描かれるのが、看護師ドラマのおもしろさといえるだろう。

 一生懸命な新人ナースが、患者や上司たちの心を動かす人間ドラマであることが基本セオリー。その中で『ナースのお仕事』の朝倉いずみ(観月)は、ドジでおっちょこちょいだが、どこか憎めない愛嬌が最大の魅力だった。一方『白衣の戦士!』のはるかは、中条の美しさが際立っているとはいえ、元ヤン設定も相俟って今のところ“愛すべきキャラ”とは言いがたい。仕事ができず、さらにはキレやすい看護師を、長期入院患者から慕われる朝倉のような愛らしい看護師へと昇華させることができるか。そこが、物語がヒットするか否かのキーポイントとなりそうだ。

 何はともあれ、権力争いなどお堅いイメージのある医療ドラマとは真逆の位置にあるナースコメディ。「こんなナースはイヤだ」とツッコを入れつつ、ただ笑い、ホッコリする。これが『白衣の戦士!』の正しい鑑賞法であることは間違いない。難しい考えは一切排除。はるかの看護師としての成長に、中条の女優としての成長を重ねながら、第4話以降も「かわいい」連呼で、ドラマを楽しみたいと思う。

■nakamura omame
ライター。制作会社、WEBサイト編集部、専業主婦を経てフリーライターに。5歳・7歳の息子を持つ2児の母。ママ向け&エンタメサイトを中心に執筆中。Twitter

■番組情報
『白衣の戦士!』
日本テレビ系毎週(水)22:00〜放送
出演:中条あやみ、水川あさみ、小瀧望、片瀬那奈、鈴木紗理奈、小松彩夏、山崎萌香、三宅亮輔、安田顕、沢村一樹
脚本:梅田みか
チーフプロデューサー:西憲彦
プロデューサー:加藤正俊、鈴木香織(AXON)
演出:菅原伸太郎ほか
制作協力:AXON
(c)日本テレビ
公式サイト:https://www.ntv.co.jp/hakui/

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「国内ドラマシーン分析」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる