『インハンド』山下智久、紐倉哲役は“意外と重なる”? 原作とは異なるストーリーにも注目
山下智久が主演を務めるドラマ『インハンド』(TBS系)が、4月12日よりスタートした。
本作は『イブニング』で連載中の朱戸アオによる同名マンガが原作。簡潔に言えば、「科学×医療×ヒューマンミステリー」がテーマの新たなドラマだ。山下が演じる紐倉哲は、巨大な研究所に暮らす、天才だが変人の寄生虫学者。トレードマークの義手の右腕はとある過去のためだという。
紐倉のもとにやってくる内閣官房サイエンス・メディカル対策室の牧野巴(菜々緒)、後に紐倉の助手となる医師の高家春馬(濱田岳)の3人がメインキャストとして、事件を解決していく物語。「シャーガス病」「ロマーナサイン」「トリパノソーマ」「センメルヴェイス」といった難解な医療用語が連発するが、分かりやすい図式やテロップにて、初心者にも見やすい演出がなされている印象だ。
第1話での注目は主人公となる紐倉、そしてそれを演じる山下の演技だ。「私、平気ですよ。変態」と宣言し牧野は紐倉の研究所に向かうが、そこで待っていた彼は予想以上の“変態”だ。女性に向かって下品なことを平気で言い(山下智久がこの言葉を言っていることもすごい)、顕微鏡を覗きながら「可愛いね~セクシーだね~」と寄生虫を愛で、敬う。例えば、デビューシングル『抱いてセニョリータ』を代表するように、山下智久のイメージといえばその妖艶さがあげられるが、そこに変態性を併せ持つ役柄はこれまでなかったのではないだろうか。